アダルトチルドレンが親と向き合う時①
ゴールデンウィークが終わって数日が経ちますが、調子はいかがでしょうか。
大きなお休みの後は心身の調子を崩す方が多いようで、カウンセリングの申し込みも増える傾向にあります。
不調になる一般的な原因
お休み後に調子が悪くなる原因としては、一般的には次のようなことがあげられます。
・普段と違う生活リズムが続いた為に、普段のリズムになかなか戻れない
・不摂生をした為に自律神経が乱れ、お休みが終わっても自律神経が正常に働かなくなり、慢性的な不調になる
(トップページで書いているように、自律神経が乱れると、心身共に不調となりがちです。)
・お休みの間、楽しい時間を過ごしたので、普段の日常がつまらなく、苦痛に感じてしまう
・特に、一人暮らしの方や、パートナーと2人暮らしの方に多いのですが、お休みの間、帰省するなどして大勢の家族親戚と触れ合ったことで、普段の1人暮らしや2人暮らしの生活に寂しさを感じてしまう etc
アダルトチルドレン特有の原因
上に書いた例は、アダルトチルドレンでなくとも、誰もが不調に陥りやすい原因です。
でも、アダルトチルドレンの人が特別に不調になりやすい原因があるのです。
それは、アダルトチルドレンである親や兄弟と過ごしたことによるストレスです
アダルトチルドレンではない人にとって、親や兄弟との触れ合いは、単純に嬉しいものでしょう。
しかし、アダルトチルドレンにとっては、苦痛にすらなるのです。
とても多い例としては、親が言動を否定したり、干渉してくるものです。
箸の上げ下ろしのような日常的な注意から、子育てへの干渉など、千差万別です。
・いい加減、結婚したらどうだ。その歳で独身なんて、親が恥ずかしい
・専業主婦なんて良い身分だな。健康なんだから働け
・まだ子供のおむつが取れないなんて、しつけがなってない
私の時はこうやってああやって・・・
・子供を学童に入れてまで働くなんて、子供が可哀想
私はいつも子供一番に考えていたのに
・そんな安月給なのか。生活していけるのか?だから子供の時に勉強して良い会社に入れって言ったのに。
口を開けば責める言葉ばかり言う親もいます。
これでは、言われる側はストレスが溜まっていきます。
一般には楽しいとされる家族の触れ合いも、アダルトチルドレンの親との場合は、苦痛になってしまうのです。
ゴールデンウィークなど大型のお休み時は、普段離れて暮らしている方も、親や兄弟と会う機会が増えます。
そのことが引き金になって、お休み後も不調が続いてしまう例は、少なくありません。
親との向き合い方
これには、正解はありません。
あなた自身や親のメンタルの状態・メンタルの成長具合、親子の関係性、あなたのパートナーの協力等によって変わってくるからです。
思い切って親子の縁を一時的に断絶してしまうほうが、お互いの為に良い場合もあります。
会うのはお正月だけ、と言うように関わり合う程度を極力減らして、その期間だけは上手くやり過ごしていく方法もあります。
逆に、関係性を改善しようと、親と面と向かって対峙する方法もあるでしょう。
アダルトチルドレンにとっては、様々な人間関係の中で、親との関係構築が最も難しいことが多いです。
他人とコミュニケーションを取るほうが簡単に感じるでしょう。
なぜなら他人は、ある程度の敬意と節度を持って接してくれますから。
アダルトチルドレンの親は、子供に対して、最低限の敬意や節度を持つことが困難なのです。
ですので、親との関係性が改善すると、他人との人間関係で悩むことは激変するでしょう。
まとめ
親との関係性は、親が生きている間は続く課題くらいに思って頂くと良いかと思います。
それ程、アダルトチルドレンにとって、親との付き合いは難しいものです。
試行錯誤しながら親と向き合っているクライアントさんも少なくありません。
カウンセリングでは、クライアントさんとじっくり話し合いながら、親との関係性構築をサポートしています。
次回は、私自身が母とどのように向き合っているか、ご紹介したいと思います。