アダルトチルドレンが親と向き合う時④

前回まで2回にわたり、私自身の体験として、母への接し方についてご紹介しました。
今回は、父についても少し書いてみたいと思います。

母とは、精魂を込めて向き合ってきました。
現在も、良い関係性を築けるように試行錯誤しています。
それは、母と良い関係を築きたいという想い、母への強い愛情があるからこそ、できることです。

好きだから、どれだけ母に理不尽な対応をされて傷ついても、良い関係を築きたい、お互いを理解し合いたい、母の幸せの為に良い親子関係になりたい、と思うのです。

ところが、父に対して、私は愛情を持つことができません。
血が繋がった親だし、育ててもらった恩がある。
ですので、一定の情はあります。
でも、好きかと聞かれても、肯定することは難しいほど、愛情は薄いです。

かと言って、(今は)憎んだり恨んだりしている訳でもありません。
嫌いなのかどうかも、よくわかりません。
ハッキリ言って、どうでも良い、関心の薄い相手なのです。
これは、父だけでなく、兄に対しても同様です。

関心の持てない相手に対して、苦労してまで「良い関係を築こう」と思えるわけがありません。
「嫌い」という感情が強いわけでもないですから、わざわざ関係性を悪化させるようなこともしません。

結果、父との関係は、表面的な、上っ面だけの関係です。
今のところ、これ以上、父との関係を深めようと思っていません。
波風が立たなければそれで良し、といった感じです。

父(と兄)に対して、ここまで愛情や関心が薄いことを、自分の中でどう受け止めたらよいのか、今でもわからなくなる時があります。
でも、どうしようも無いのでしょう。
無理に、愛情や関心を強くすることなどできないのですから。

アダルトチルドレンの人が親に抱く感情は、様々なものがあると思います。
その想いによっても、親との接し方が変わってくるでしょう。

私のように、親に対して愛情や関心が薄い場合もあるでしょうし、愛憎が入り組んだ複雑な場合もあるでしょう。
親子の課題は人それぞれです。

楽に生きられるよう、適切な親との接し方を見つけて欲しいと思います。
カウンセリングでは、親との関係性構築をサポートしています。