自分を虐待していませんか?
ちょっと過激な表現のタイトルになってしまいましたが、あなたは自分にダメ出ししたり、自己否定したり、怒ったりする傾向がありませんか?
私は毎日、自分をけなしていた
私は、「〇〇をした自分ってダメだな」などと自己否定してしまう傾向があったので、毎日、 どのくらい自己否定しているか、回数を数えてみたことがありました。
すると、1日に10回以上、自己否定し、自分をけなし、罵倒していたことに気が付きました。
例えば、TVを観ていて夜更かしをした時。
時間を無駄にした上に、睡眠時間が減って体調にも影響が出てしまう。
私ってなんて愚かなんだ。
忙しい時に話しかけられ、余裕が無くてぞんざいな対応を取ってしまった時。
自分はなんて思いやりがなくて、ヒドイ人間なんだ。
こんなヒドイ自分は、人から嫌われてしまう。
電車の中で、目の前に立つお年寄りに席を譲れなかった時。
若い自分が、のうのうと座っている。
なんて思いやりが無くて、常識がないダメ人間なんだ。
自分さえ楽すれば良いと考えている、自己中心的な人間だ。
最低だ。
(※私は慢性的に体調不良なので、電車では座らないと体調的に厳しいのです。
でも、電車に座っていると、目の前にお年寄りが立たれることがあります。
体調に余裕があれば席を譲りますが、体調が悪い場合は、今にも倒れそうな方以外には席を譲りません。)
このような心の声は、立派な心理的虐待です。
こんな言葉を、私は毎日、自分に投げつけていたのです。
もし親が子供に、こんな言葉を毎日投げかけたならば、子供の心は傷つき、大人になっても傷を引きずるアダルトチルドレンになってしまう可能性が極めて高いです。
可哀想に、私の心は、これらの言葉を聞くたびに傷つき、怖がり、悲しみ、泣いていました。
実際、自分を虐待していることに気が付くと、心の痛みにも敏感になり、自分をけなすたびに涙が出るようになりました。
時には、号泣レベルにまでなることがありました。
皆さんは、毎日どの程度、自分を否定し、けなし、罵倒しているか、気がづいているでしょうか?
過去に言われたことがある言葉
人間は学習する動物です。
教えられていない、学んだことがない言葉は使うことができません。
ということは、自分に対して言っている虐待言葉は、過去に言われたことがあるはずなのです。
私の場合は子供の頃、家族から日々、このような心ない言葉を投げつけられていました。
ダメな奴、思いやりがない、自分勝手、生意気、バカだ、自己主張が激しい、自己中、可愛くない etc
様々な心無い言葉を、投げつけられてきました。
子供だった私は、それらの言葉を吸収し、今度は自分自身に投げつけるようになってしまったのです。
虐待する代わりに労わる
自分を虐待していることを知ってから、虐待の言葉が出そうになると、代わりに労わりの言葉をかけるようになりました。
夜更かししちゃったね。思いっきり楽しめたかな?
今日はたくさん楽しんだから、明日は早めに寝ようね。
忙しいと心に余裕がなくなるよね。
誰だって、ぞんざいな口調になることもあるよ。
気にしなくて大丈夫だよ。
今日は具合が悪かったんだから、席を譲れないのは当然だよ。
人の心配より、まず自分の身体を大切にしようね。
でも、具合が悪くても、お年寄りに席を譲ってあげたいと思えるのは、素晴らしいね。
人のことを思いやっているんだね。
小さい子に言い聞かせるように、優しい言葉を自分に投げかけます。
これを繰り返すと、心が落ち着き、安心感が得られるようになります。
また、自分を信じられるようになり、「人から褒められたい・認められたい」といった、人に依存しがちな傾向も小さくなっていきます。
まとめ
このサイトを訪問される方は、恐らく自分を虐待する傾向が強い方だと思います。
まずは、普段、自分がどれくらい自分を虐待しているのか、気づく訓練をして下さい。
そして、自分を責める言葉ではなく、自分を肯定する言葉を使うように心がけて下さいね。