「幸せとは」姪が教えてくれた、価値あるもの

 

 

私事で恐縮ですが、

先日、一番上の姪が、20歳になりました!

 

姪や甥が小さい頃から、彼らが20歳になった時、

人生で役立つ言葉を贈りたい

と考えていました。

 

「あるがままのあなたで、良いんだよ~」

的なメッセージは、一貫して送り続けてきた自信があるので、

20歳のタイミングでは、

もう少し、人生訓的なものを送りたいなあ、

と思っていたのです。

 

で、いざ、その場面に直面したら。。。

 

出てきた言葉は、

 

「ただただ、ありがとう」

 

しかなかったです。

 

これには、2つのポイントがありましたので、コラムにしました。

 

 

無条件の愛を与えてくれた

子供がいない私にとって、姪や甥は、

自分の子供ような、とても大切な、愛らしい存在でした。

 

一方で、彼らが生まれた頃、

私は自殺願望にさいなまれ、

どん底の精神状態に苦しんでいました。

 

自分のような苦しみを、彼らには味あわせたくない

と、強く思っていました。

 

心理学を学び始めた私は、

  • 良い・悪い
  • できた・できない
  • 好き・嫌い

といった価値判断・条件付けをせず、

あるがまま、ただその子を認める

ことが、1番重要だと思いました。

 

そして、自分なりに、

彼らのあるがままを、認めることができたと思います。

 

そんな私に対して、彼らは、

とんでもなく純粋で真っすぐで、大きな大きな愛情を返してくれました。

 

親や大人が注ぐ愛情より、はるかに大きな愛を、子供は与えてくれます。

 

大人の愛は、どうしても、条件付きの愛になってしまいがちです。

  • 常識や世間体といったものを当てはめたり
  • 自分の理想や価値観に縛られたり
  • 不安や恐怖心で制限をかけたり
  • 他の子と比べたり
  • 人の意見にされたり

 

こういった親のエゴによって、あるがままの子供を認められず、

どうしても条件付きの愛、

縮こまった愛

になってしまいます。

 

でも、子供からの愛は、そういった制限はありません。

大人を価値判断せず、あるがまま見てくれます。

あるがままの愛情をぶつけてくれます。

 

子供の愛って、こんなに大きいんだ!

 

と、痛感した20年でした。

 

まずは、

ありったけの愛を注いでくれてありがとう!

という気持ちでした。

 

 

慈しみの気持ちを抱かせてくれた

もう1つのポイントは、

私自身に、「無条件の慈しみ」の気持ちが生じたことです。

 

彼らが小学生くらいまでは、

それはそれは、私にベッタリでした。

 

私の隣に座りたいがために、

姉妹ゲンカをすることなんて、

しょっちゅうでした。

 

LINEを始めると、数ヶ月にわたって、

毎日2時間くらい、私とLINEする子たちもいました。

 

体調不良で休職中、時間に余裕があった私は、

彼らが下校してから夕食までの間は、

彼らとLINEをするために、時間を空けていました。

 

彼らにとって私の存在は、

優しい母親であり、恋人であり、親友のような

そんな感じだったと思います。

 

でも、子供は当然ながら、大人から離れていきます。

 

どの子も、小学校5~6年生くらいになってくると、

私への興味が低下し始め、

中学に入ると、完全に学校生活に夢中になります。

 

先日、20歳になった姪が、

中学生になって、私から離れていったとき、

とても寂しかったです。

「私の出番は終わったんだと」

 

「子離れしないといけないんだ」

と悟りました。

 

それまで、相思相愛で仲が良かった姪が、私から巣立っていく。

それが、当たり前の摂理なんだと。

 

しばらく時間がかかりましたが、

精神的に子離れすると、

今度は、無条件の慈しみの気持ちが生まれました。

 

もう、2度と彼らに会うことが無くても構わない。

ただ、彼らが幸せなら、それで良い。

 

そういった気持ちになったのは、初めてのことでした。

 

自分のことなんて、どうだって良い。

「自分」なんてものがどこかにすっ飛び、

ただただ、彼らの幸せだけを願っている状態。

 

初めて生じた、「慈しみ」の気持ちでした。

 

「自分」というエゴが無いその状態は、

とても満ち足りて、穏やかで、幸せな物でした。

 

それは、彼らからたくさん注いでもらった深い愛情よりも、

はるかに素晴らしく、価値あるものでした。

 

そういった、エゴが無い、慈しみの気持ちを抱かせてくれた

そういう幸せがあることを教えてくれた

本当に、良い勉強をさせてくれた

教えてくれて、ありがとう

 

そんな、深い感謝の気持ちを感じたのです。

 

 

ちなみに、これらの気持ちを

15分くらいのメッセージ動画にして送ったら、

 

伝えてくれて嬉しいです

なんか、今大事にしようって思ったし、

こんなにかわいがって貰えてたなんて、幸せものすぎて、

何をどう返したらいいかわかんないけど、

とにかく20年見守ってくれてありがとう

これからもよろしくね☺️☺️☺️

 

と、これまた、キュン死しそうなメッセージをくれました。

ありがとう😭

 

 

自分自身に、慈しみの気持ちを向けよう

そして、もう1つ、大切なことがあると思いました。

 

こういった無条件の慈しみの気持ちは、

まず、自分自身に向けてみよう

という事です。

 

仏教では

「慈悲の瞑想」

と呼ばれるものがあります。

 

全ての生命に、慈しみの気持ちを向けるのです。

「生きとし生けるものが、幸せでありますように」

と。

 

でも、その慈しみの気持ちを向ける1番は、

「自分」

に対してなのです。

 

ですから、慈悲の瞑想でも、まず最初に、

「自分が、幸せでありますように」

と唱えます。

 

自分自身に、慈しみの気持ちを向けられない人が、

他の生命に対して、慈しみの気持ちを向けることはできなません。

 

どうぞ、皆さん。

ご自身が幸せになって欲しい

と、心で唱えてみて下さい。

 

慈しみの気持ちを、ご自身に降り注いで下さい。

 

カウンセリングをしていると、例外なく皆さん、

自分を責め、罵倒しています。

 

ぜひ、そのことに気づいて下さいね。

 

  • 良い・悪い
  • できる・できない
  • 好き・嫌い

 

ではなく、あるがままのあなたを認め、幸せを祈って下さい。

 

思いやりの気持ち、慈しみの気持ちを、

少しづつ、向けてあげて下さいね。

 

生きとし生けるものが、幸せでありますように・・・