自己肯定感が低くなる原因
カウンセリングにいらっしゃる方の多くは、
「自分ってダメだなあ」
と、自分自身のことを否定して、嫌っています。
いわゆる、自己肯定感の低さですね。
これって、怖いことなんですよ!
誰かに、四六時中、こんなことを言われているのと同じなんですから。
- お前はダメな奴だ
- あなたは愚かですね
こんな言葉を、毎日、あなたは自分に投げかけているのです。
これでは、自信が無くなったり、憂うつな気分になるのは、当たり前ですよね?
ところで、どうして、こんな風に自分を否定し、嫌うようになってしまうのでしょうか?
両親の言動が大きく関係している
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分のことを否定したり、嫌ったりしません。
- まだ歩けないなんて、情けないなあ
- 隣のあの子は、もう話せるのに、自分はまだ話せないなんて、ダメだなあ
こんなことを考える子供は、いませんよね?
自分を嫌いな人は、成長していく過程で、だんだんと、
- 自分はダメ人間だ
- そんな自分は嫌だ
という思い込みを作っていきます。
そこには、主に両親の言動・価値観が大きく影響しているんです!
あなたは、親から、こんな育て方をされませんでしたか?
- いつもダメ出しされもる
- 失敗すると怒られる
- 言いたいことを聞いてもらえない
- できた点より、できなかった点ばかり指摘される
- 褒められることが、ほとんど無い
こんな育ち方をすると、子供は自分に自信が持てず、
「自分はダメな人間なんだ!」
と思い込んでしまうのですね。
子供は大人以上に不完全です。
大人が当たり前のようにできることもできないし、自分の思い通りにならないと、泣いたり癇癪をおこしたりもします。
不完全さを許容できない親は、そんな子供を許容することができません。
つい、怒ったり、否定したり、してしまうんです。
そうすると、今度は子供自身が、自分を否定してしまうんです。
条件付きの愛で自己肯定感が低くなる
子供を許容できないということは、子供を丸ごと愛してはいないということです。
条件付きでしか、愛していないのです。
○○ができる子供は好き。
でも、▲▲ができない子供は嫌い。
なのです。
親の言うことをきく時は優しく接し、親に反抗する時は怒る。
これでは、親の期待に添えない部分を、子供は自分で否定していきます。
自分のことを、条件付きでしか愛せなくなるのです。
ちょっと失敗でもすると、
「自分はダメだ」
と思うようになってしまうのです。
あなたの子供時代はどうでしたか?
子供時代を思い出してください。
あなたは、親に頻繁に怒られたり、否定されたり、言いたいことを受け入れてもらえなかったり、しませんでしたか?
怒られると、否定されると、気持ちを受けとめてもらえないと、
「自分が悪いんだ。自分がダメなんだ」
と思いませんでしたか?
子供時代は
「怒られることをする自分が悪い」
と思っていたでしょうが、
大人になった今、振り返ってみて、本当にあなたがいけなかったと思いますか?
私の母は、優しい時はとても慈悲に満ちているのですが、
一方で理不尽にキレることも多い、両極端な性質を持った人でした。
例えば、マンガを読むだけで、人格を否定するくらい罵倒され、時に物が飛んできます。
それでも、子供ですからマンガが好きで、母に隠れては読んでいました。
でも、何度も怒られたことで、
「マンガを読むことは悪いこと」
と思いこんでしまったので、マンガを読むたびに罪悪感を抱き、自分はダメなヤツだと思っていました。
今振り返ると、おかしいのは明らかに母です。
母は、
「マンガを読むことは好ましくないこと」
という価値観を持ち、
その価値観に従わない子供を許すことができなかっただけです。
あなたにも、このような例がいくらでもあるのではないでしょうか?
子供は素直です。何でも吸収します。
親から否定されダメ出しされると、疑いもなく自分はダメなのだと思い込んでしまうのです。
そして、自分自身を嫌いになっていきます。
でも、このカラクリがわかれば、嫌いな自分を受け入れられるようになっていきます。
ぜひ、親からの呪縛を解いて、丸ごとのあなたを受け止めて下さい。
カウンセリングでは、自分を許し受け止め、愛することができるよう、お手伝いします。