アダルトチルドレンの家庭は不健全
アダルトチルドレンになる家庭
アダルトチルドレンは、問題のある家庭で育った為に、
心に傷を残したまま成長した人のことです。
それでは、「問題のある家庭」とは、どんな家庭のことでしょうか?
分かりやすいのは、親が身体的に暴力をふるう、性的虐待をする、育児放棄するなどのケースですね。
時々虐待のニュースを耳にしますが、ここまでの家庭はそう多くありません。
大半のアダルトチルドレンは、次のような家庭で育ったのではないでしょうか?
家族が不仲
- 両親が不仲でいつも言い争っていた
- 嫁姑関係が悪く、母からは祖母の悪口を、祖母からは母の悪口を聞かされていた
など、ギスギスした家庭。
余談ですが、直接親から不適切な対応をされなくても、両親のいさかいを目にするだけで、子供の脳は委縮することがわかっています。
頻繁に親が怒鳴ったり、怒りを爆発させる
話し合うのではなく、親が怒ることで子供を従わせようとする
親が過干渉、過保護
子供が自分でできることでも、何でも口を出してくる。
「これは○○ちゃんの為よ」と子供のことを思っての言動のようにみせかけながら、余計なおせっかいをする。
言葉の暴力
- お前はダメだヤツだ!
- バカじゃないの
- 生意気だ
- 出ていけ
- ムカつく
- あんたさえ生まれなければ
- 可愛くない
- 男の子だったら、女の子だったら良かったのに
など、人格を否定するような傷つく言葉を日常的に言われる。
親の思い通りにコントロールされる
- 親の言うことを聞きなさい
- そんなことをしてはダメ
- あんな友達と付き合ってはいけない
など、子供の感情や欲求を無視して親の思い通りに動かそうとする。
兄弟姉妹や人と比べられる
- お兄ちゃんは優秀なのにあんたはダメね
- ○○君のように家の手伝いをしなさい
と比べられたり、
兄弟ゲンカをすると必ず自分だけが怒られる、など。
子供に無関心
- 話しかけても、いつも興味無さそうな対応をされる
- 愛情表現が希薄
- 子供の友人関係も知らない
- 仕事が忙しくて親が留守がち
- 親が病気で子供に気を配れない
など、親が子供に対して興味が薄く、冷たい対応を取る。
親の期待が大きすぎる
- 子供が何をしても満足しない。例えば、テストで90点を取ると、
「ここを理解していないから、100点を取れないのよ」
と、足りない点ばかりを指摘する - 「将来は医者になりなさい。
○○大学に入りなさい」
など、将来を勝手に決める - 活発な女の子に対して
「女の子は、おしとやかにしなさい」
インドア派の男の子に対して
「男の子は外でスポーツをしなさい」
など、その子の個性に合わない要求をする など
親に脅される
- 言うことを聞かないと、おもちゃを買ってあげないよ
- 口答えするなら、おこずかいを減らす
- お父さんが帰ってきたら、怒ってもらうから など。
親と子供の関係が逆転していた
親がうつなどの問題を抱えていたり、
父親のから母親を庇うなど、
子供が親の精神的な支えになっていた
あなたの生まれ育った家庭は、健全でしたか?
上記の「問題ある家庭」は一例です。
もちろん、完璧な人間など存在しませんから、
時には不適切な対応を、親がとってしまうこともあるでしょう。
一過性な対応でしたらそれほど問題ではなく、
子供もアダルトチルドレンにはなりません。
ですが、日常的・慢性的に不適切な対応が続いたら、
子供は安心して生きていく事ができなくなったり、
子供らしく無邪気に振る舞うことが出きなくなります。
不満や怒りや恨みを心にため込んだり、無気力になったりします。
心に傷を残し、アダルトチルドレンになる可能性が非常に高いです。
あなたの生まれ育った環境は、どうでしたか?
あなたはアダルトチルドレンではないでしょうか?
ぜひ、ご自分の育った環境を、振り返ってみて下さいね。