悩みの解消法-客観的になる-

今回は、悩みの解消法をご紹介したいと思います
悩むと人は、大抵ぐるぐると同じ事を何度も考えてしまいますよね。
そうなると、堂々巡りになって、建設的な解決策を思いつけなくなってしまうのです。

同じことを何度も考えてしまうのは、人がそれぞれ、独自の思考パターン・価値観を持っているためです。
自分の思考パターンや価値観に縛られてしまって、客観的に物事を見ることが難しくなってしまうのですね。

また、悩んでいる時は、物事のデメリットに焦点が向いやすくなります。
ですので、マイナスの未来ばかりを考えてしまい、更に悩みを深くして、心が晴れなくなってしまうのです。

そこで客観的に自分の悩みと向き合い、建設的な解決策を導き出せる方法をご紹介します。

他の人から相談を受けたと考える

何かに悩んだら、その悩みを他の人から相談されたと考えてください。
例えば、友達に同じような悩みを相談されたら、あなたは何と言って声をかけますか?
どのようにアドバイスしますか?
ぜひ考えてください。

相手の立場を考え、親身になって対応するイメージを持つのがポイントです。
イメージを持ちやすくするために、特に親しい人から相談を受けたと想定すると、より良い考えが浮かぶかもしれません。

私の場合ですと、クライアントさんがご相談されたと想定することが多いです。
そのクライアントさんの心を楽にするにはどのように対応したら良いのかを考えるのです。
そうすると、悩みから一歩離れて外から悩みを観察できるようになり、客観的になります。
また、物事のデメリットに目が向きがちだったのが、メリットにも焦点が当たるようになるのです。

対人恐怖症がある私の場合、 自分はダメ人間でそんな私を人は嫌う、と考えて傷つき悩むことがあります。
私が対人恐怖症ということをプロフィールに書いていますので、実際に、対人恐怖症のクライアントさんがカウンセリングにいらっしゃることもあります。
自分が悩んだ時は、そのようなクライアントさんのお悩みと捉え、クライアントさんの心の整理できるようなヒントや言葉を、自分に語りかけます。
例えば、次のようなことです。

  • 周りの人があなたを嫌っているという証拠を上げてみてください。
  • あなたの良い面を、思いつくだけ書いてください。
  • あなたが周りの人に言われて嬉しかった言葉を、思いつくだけ書いてください。
  • あなたは、世界中の全ての人から嫌われていますか?
    あなたのことが好きで、受け入れてくれる人はいませんか?
  • 全ての人に好かれている人など存在しません。
    あなたから見てどんなに素晴らしく見える人でも、その人を嫌う人もいるのです。
  • 仮にあなたが誰かに嫌われたとして、何か不都合はありますか?
  • 自分がダメな人間と思う時、完璧主義に陥っていませんか?
  • 思い描く理想の自分と現実の自分はかけ離れていませんか?
    等身大のあなたは、どのような人間か理解していますか?
  • 自分はダメだ、嫌われると考えることで、嫌われないためにより良い人間になろうと自分を律し、成長できているのかもしれませんね。

他の人だったら、悩みにどう対処するか考える

他の人が同じ悩みに直面した時、どのように対処するかを考えてみて下さい。
例えば、上記の私の悩みの場合です。

  • そもそも悩むことがまれなAさんなら、「嫌われる」なんて考えることもないだろうな。
  • 日頃から、「10人に1人好かれるくらいで十分」と言っているBさんなら、嫌われても平気と思うだろうな。
  • 行動的なCさんなら、相手に自分を嫌っていないか確かめるかも。
  • 活発なDさんなら、一時的に悩んだりしても、人に話したり色々なところに遊びに出かけたりして、ストレスを発散ししてリフレッシュしそう。

このように、他の人なら悩みをどう対処するかを考え、自分でもできそうなことを取り入れて下さい。

まとめ

悩んだときは、視界が狭くなり、ネガティブ思考に陥りがちになります。
そのような時、

他の人から相談されたらどうするか
他の人だったら、どのように対処するか

と考えることで、客観的になり、ポジティブな考えが生まれるようになります。
ぜひ、試して下さいね。