不安を感じたら、最初にすること

この間、クライアントさんからこんなお悩みをお聞きしました。

うまく話せないので、初対面の人と会うのが不安なんですよ。
話しが下手だと、与える印象が悪そうですよね。
とっつきにくい人とか、暗い人って思われそう。

そんなこと考えていると、緊張してきちゃって、何を話して良いのかも、わからなくなっちゃんうんです。
沈黙が続いちゃうかもしれないなあ。

そうなったら、嫌だなあ。

 

何かに不安に感じる事って多いですよね。
毎日、色々な不安を感じて、人生を楽しめなくなっている人もいます。

はっきりとした理由のある不安だけでなく、

 

このまんまの自分でいいのかなぁ
将来どうなるかな
よくわからなけど、不安だなあ

と、漠然とした不安を、日常的に抱えている人もいます。

 

不安を感じたら、最初にすること

それは、不安を受けとめることです。

私、不安を感じているんだなあ

これだけで、良いんです。
こうやって受けとめてあげると、心が落ち着きます。

その時に、ちょっとしたポイントがあります

不安だな

というように自分と感情を一体化するよりも、

私は「不安」を感じている

と、感情から距離を取ったほうが、より効果的です。

自分と感情を、「別のもの」として扱うと、客観的になることができて、 感情に巻き込まれにくくなります。

 

実況中継風の受けとめ方

不安がどんな風に変化していくのか、スポーツの実況中継風に 受けとめる方法も、おススメです。

不安がどれくらい強まったか、弱まったか、
パーセンテージ(%)で表すのも効果的ですね。

あ、今、不満を感じているなあ。
だんだん、不安が強まってきた。
今の不安は、50%ぐらいだなあ。

なんだか、「落ち込み」も加わってきたなー。
あ、落ち込みも、強くなってきたぞ。
落ち込みは、40%ぐらいかな。

不安と落ち込みの二つが、絡み合っている感じかな。
不安だし落ち込むな

あ、気がついたら、不安が40%ぐらいまで下がっているな。

こんな風に実況中継していると、客観的になれて落ち着き、どんなに強い不安でも、必ず小さくなっていきます

 

受けとめないと、不安は大きくなる

では、不安を受けとめないと、どうなるのでしょうか?

このクライアントさんの場合、初めの不安は、

初対面の人とうまく話せないこと

でした。

この時点で、不安を受けとめなかったり、不安から逃げようとすると、色々と考えてしまって、かえって不安は大きくなります。

最初の不安を受けとめなかったことで、

与える印象が悪そう
とっつきにくい人とか、暗い人って思われそう
沈黙が続くかもしれない

と、色んな考えが次から次へ出てきて、不安が強まっていきました。

頭の中でグルグル思考が止まらなくなって、不安もどんどん大きくなってくのです。

でも、

自分は不安を感じているんだ

と、一旦、不安を受けとめてあげると、
冷静になって、グルグル思考に歯止めをかけることができます。

しばらくすると、また思考が出てきますから、

不安を感じているから、色々考えるんだよね

と、受けとめてください。

ご紹介した「実況中継風」に受けとめると、実況中継に忙しくて、思考する暇がなくなる、というメリットもあります。

実は、やることが山積みでそれに夢中になっていると、不安を感じなかったりします。

暇だから不安を感じている、と捉えることもできるんですよ。

 

色々な受けとめ方がある

今回、ご紹介した受けとめ方以外にも、色々な感情の受けとめ方があります。

カウンセリングでは、クライアントさんの適性に合わせてご紹介しています。
ご興味ある方は、カウンセリングにいらして下さいね。

今回は、「不安」を例に説明しましたが、もちろん他の気分や感情にも使えます。

怒り、寂しさ、悲しさ、憂うつ、怖さ、緊張、不快

どんな気分や感情でも、受けとめれば落ち着き、小さくなっていきます

ぜひ、試してくださいね。