感情コントロールに必要な「思考」
観られた方もいるかと思いますが、先日、グランプリファイナルという、フィギュアスケートの世界大会がありました。
男子シングルは熱戦!
結果は、ネイサン・チェン選手が圧勝、羽生選手は健闘したものの2位でした。
試合前後、各局の番組で様々な報道が流れましたが、その中で、気になる言葉がありました。
あるコメンテーターさんの言葉です。
2人の熱い戦いに、「理屈抜き」で感動しました!
発言された方には申し訳ないですが、「理屈抜き」で感動することはあり得ません(笑)
なぜなら、感動は、考えることによって生まれるからです。
だからこそ、感動できる動物は人間だけ。
ヒト以外の動物は、感動することができないのです。
このコメンテーターさんは、次のような、何らかの思考をしていたはずです。
- 2人とも、お互いを高めあってステキだなあ。
- なんてすごい演技、得点なんだろう
- 羽生選手、最後は倒れこむくらい力を出し尽くして、健気だなあ
- 羽生選手は渾身の演技だったのに、その直後に完璧な演技をするネイサン選手、凄いな!
- 試合後、2人はお互いを尊敬するコメントを出して、清々しいスポーツマンシップだな etc
このような考えがあったからこそ、コメンテーターさんは、感動したはずです。
感動の裏には、何らかの考えが隠されているのです。
感動ではなく、「不安・恐怖・怒り」だったら?
感動だけではありません。
全ての感情は、考えることで生まれるます。
感情が、自然発生することはありません。
感動なら、思考のことをそれほど意識しなくても、問題ないでしょう。
「理屈抜きで感動した」でも、だれも困りません。
でも、不安や恐怖や怒りなど、ネガティブな感情だったらどうでしょうか?
- 理由もないのに不安だ。
- よくわからないけれど、怖くて仕方がない。
- 理屈なんてない!俺は怒っているんだ!
これでは困りますよね。
解決ができず、いつまでも感情を引きづって苦しむことになってしまいます。
また、こうしたネガティブ感情は、周囲の人にも悪影響を及ぼすことがあります。
関係ないのに、イライラしている人に当たられた、なんてこと、ありませんか?
自分自身も、周囲の人も不幸にしないために、「思考」に敏感になって、感情をコントロールする必要があるのです。
感情に巻き込まれないために
ネガティブ感情は、放っておくと、どんどん大きくなっていきます。
グルグルと思考を働かせて、感情を膨らませてしまうからです。
感情に巻き込まれないためには、ネガティブな感情が出てきたら、自分の心を探るチャンスです。
- なんで不安を感じているんだろう?
- どんなことに怖さを感じているのかな?
- どうして怒っているのかな?
- 自分はどんな想いを抱いているんだろう?
自分の心に敏感になる必要があります。
結果(感情)には必ず、原因(思考)があります。
原因がわかれば、解決策も自ずとわかってきます。
カウンセリングで行うこと
ネガティブ感情の裏には、考え方のクセ・思考の偏り・思い込みなどがあります。
言ってみれば、不健全な思考が、ネガティブ感情を生むのです、
カウンセリングでは、こういった、クセや偏りや思い込みを見つけ、
健全な思考、幸せになる思考に変えるサポートしていきます。
すると、感情も上手くコントロールできるようになります。
思考のクセ、偏り、思い込みは、なかなか自分では気づけませんし、気づけても簡単には修正できません。
ぜひ、心のプロにお任せくださいね。