ネガティブ感情の取り扱い方法「トリセツ」

 

私のカウンセリングでは、生きづらさの改善をサポートしていますが、

生きづらさってどんなものか分かりますか

 

「生きづらさ」とは、

ネガティブ感情にハマり込んだり、巻き込まれている状態

です。

 

  • コロナに感染するのが不安だな
  • 上司に怒られて悲しいな
  • 友達がいなくて寂しいな
  • 自分と違ってあの人は優秀で、嫉妬しちゃうな
  • 思い通りにならなくて嫌だな

 

人間は毎日、こういった様々なネガティブ感情が出ますが、

それに巻き込まれているか否かが、「生きづらさ」の分かれ道になります

 

例えば、コロナに感染するのが不安だなと感じても

  • 初めての経験だから、不安になるのも当然だよね
  • 感染したら、どうしようもないから、諦めよう

と、不安を流せれば、その人は生きづらさを感じません。

 

でも、

  • 最近、感染数が増えてきたから、これからドンドン増えてくんじゃないかな
  • 通勤途中に感染したらどうしよう
  • 子供が学校でうつされたら怖いな

こんな感じで、どんどんと不安を大きくして、それに巻き込まれてしまうと、

その人は生きづらさを感じている

ということになります。

 

ですので、ネガティブ感情自体が問題ではなく、

感情にどっぷりと巻き込まれたり、ハマり込んでしまう

ことが、問題なのです。

 

今回は、ネガティブ感情の適切な取扱い方法、「トリセツ」をお伝えします。

 

 

ネガティブ感情が出たら

いつも、カウンセリングでお伝えしていますが、ネガティブ感情が出た時には、まず、これを行って下さい。

 

絶対に、拒否したり拒絶しないで、ありのまま受けとめる

 

これ以外の方法は無い、と思ってください

 

カウンセリングにいらっしゃる方は、

不安や恐怖心、悲しさ、寂しさ、怒りといったネガティブ感情を、

どうにかして、無くそう、出ないようにしようと頑張っています。

 

でも、それは逆効果です!!

 

感情は、

無理に消そうとしたり、拒否しようとすると、ますます大きくなる

という特徴があります。

 

  • 不安は嫌だ
  • 怖いのは避けたい
  • 悲しさから逃げたい
  • 怒りたくない!

 

そう思えば思うほど、感情はどんどん大きくなっていってしまうのです。

 

ですのでネガティブ感情が出たら、

「ああ出でるね~」と、そのまま受け止めるということが最も大切になります。

 

 

ネガティブ感情を特別視しない

皆さん、楽しい、嬉しい感動するといった、ポジティブ感情が出たらどうしますか?

 

  • 楽しいのは困る。この楽しさを何とかしなければ
  • 嬉しいのは嫌だ、何とかして逃げたい
  • 感動が出ないように、どうにかしたい

 

こんなふうに考えないですよね

楽しければ楽しさを受け入れ、嬉しければ嬉しさを受け入れ、感動したら感動を味わう

出てきた感情を、そのまま受け取めているはずです

 

ところがネガティブ感情に対しては、

出てきてはいけないものが、出てきてしまった

かのように、忌み嫌うのです。

 

でも、ポジティブ感情も、ネガティブ感情も、同じ感情です

 

どちらも、必要があって出てきていますし、

どちらも、あなたの一部なのです。

 

感情を否定するということは、あなたの一部を否定する

ということです。

 

つまり、

ネガティブ感情を否定することは、あなた自身を否定していることと同じ

なのです。

 

そうやって、あなたの一部を否定すると、どこかで歪みが出てきてしまいます。

 

私はよく、ネガティブ感情を、クシャミや咳に例えて、ご説明しています、

出てきたものは仕方がないのです。

 

クシャミや咳が出た時、

  • なんとかしなければ!
  • 止めなければ!

と否定すれば、かえって苦しむのです。

 

出てきてしまったものは、「出たんだね~」と、そのまま受け止めるしかないのです。

 

ぜひ、ポジティブ感情と同じ対応を、取ってみてください

ネガティブ感情を、特別視して嫌わない、ことが大切です。

 

 

感情と距離をとる

冒頭で、

「生きづらさ」とは、ネガティブ感情にハマリ込んだり、巻き込まれている状態だ

と、ご説明しました。

 

悩んでいる人は、ご自身が感情そのものになっています。

 

  • 不安を感じると、不安でいっぱい
  • 恐怖心を感じると、恐怖しか感じられない
  • 怒りを感じると、手がつけられないほど、頭の中は怒りで占められる

これでは苦しいですよね。

 

感情と一体化するのではなく、「感情と距離を取る」ことが必要です

 

  • 感情が出てるよね
  • 不安だよね、怖いよね、怒っちゃうよね

こんな感じで、感情そのものにならず、距離を取るのです。

距離を取るとは、自分を客観視する、ということでもあります。

 

こうすることで、感情にハマり込み、巻き込まれることを防ぐことができます

 

 

今回は、ネガティブ感情の「トリセツ」を3つ、ご紹介しました。

ぜひ、試してくださいね。