悩まないための、思考のコントロール方法
皆さん毎日、色々なことを考えて、悩んだり苦しんだりしていると思います。
- また失敗しちゃった。自分ってダメだな
- なんかあの人、苦手だなあ。。
- もっと気を使ってよ、私のことをわかってよ
- 嫌われるのが怖いなあ
- なんでそんな言い方するんだ、頭にくる!
このように、日々の中で、瞬間瞬間、様々なことを考えますよね。
こういった、思いや感情は、自然発生的に生じます。
ですから、
こういう思いは抱きたくない!
ネガティブな感情は出て欲しくない!
そう思っても、考えや感情を出ないように、制御することはできません。
あなただけでなく、誰しも、
あまり好ましくない考えや感情
が、自然発生してしまうのです。
でも、
悩む人・悩まない人
苦しむ人・苦しまない人
がいます。
同じように、ネガティブな思考や感情が自然発生するのに、
悩む人と悩まない人に分かれるのは、なぜでしょうか?
悩む人・苦しむ人の特徴
悩む人・苦しむ人というのは、
思考や感情を、どんどんと膨らませて大きくしてしまう人です
例えば、
「何であの人、あんな言い方するんだ!」
と怒りが生じた場合。
私だって悪かったかもしれないけど、そこまで強い言い方することないじゃないか
なんでもっと、優しい言い方ができないんだよ
あの人はいつだって、上から目線で意見を押し付けてくる
私だけじゃなくて、他の人だって、あの人のこと、嫌ってるんだ
また、あの人に会うの、嫌だな。。
このように、どんどんどんどん、考えを膨らませて、怒りも大きくなっていきます。
頭の中は、その人への不満と怒りで一杯。
他のことが、手につかなくなくなったりします。
更に、悩む人・苦しむ人は、自然発生する思考や感情を、嫌がったり、そんな自分を責めたりします。
- また怒っちゃった。嫌だなあ
- こんなこと考える自分は、自分勝手だな
このように捉えると、更に苦しさが上乗せされるのですね。
悩まない・苦しまない人の特徴
一方で、悩まない人、苦しまない人は、
「なんであの人、あんな言い方するんだよ!」
と、思考や感情が出てきても、
- そう思っちゃうよね
- 人間だから、怒りは生じるよね
このように、自然に受け止めることができます。
そして、それ以上、思考を膨らませません。
- あんな言い方する人に、関わっててもしょうがないや
- 嫌な気分になっちゃったから、忘れて、気分転換しよう
こんな感じで、「さっ」と手ばなして、別のことに意識を向けるのですね。
また、
- 言い方はちょっと酷いと思うけど、まあ、自分にも落ち度があったかなあ
- あの人、何かストレスでもあって、気持ちが乱れていたのかな?
などと、冷静に分析することもできます。
思考を膨らませない
あまり好ましくない考えが自然発生した時。
ポイントは、それ以上、思考を膨らませないことです。
「考えや感情が出てくるのは仕方がない。
でも、これ以上は膨らませないぞ。手ばなそう」
このような意識を持つことが、大切です。
もし、うっかり膨らませてしまっても、なるべく早い段階で、
「あ、思考を膨らませている!」
と気づいてください。
気づくだけで、思考の暴走は止みます。
また、私は日々、瞑想(マインドフルネス)を行っていますが、
瞑想(マインドフルネス)に親しんでいる方は、
呼吸など身体の感覚に意識を向けることで、思考を手ばなすことができると思います。
身体の感覚に意識を向けるコツがつかめない方は、あらかじめ、
他のことに意識を向ける項目をリストアップ
しておくのも良いですね。
- 今度、観たいと思っているTV番組や映画、読みたい本の内容
- 今まで観た感動的な映画や本の内容
- 今晩、食べたいもの
- 好きな芸能人のこと
- 旅行に行くとしたら、どこに行きたい?
このように紙に書いておいて、パッ見れば、そちらに意識を向けることができます。
「今晩、何を食べたいか。
う~ん、昨日はお肉だったから、今日はお魚が良いかなあ。
やっぱり、秋はサンマかな。
いや、ブリ大根なんてどうだろう」
このように、思考を変えることができるのですね。
リストアップする項目は、多ければ多いほど良いですね。
また、私は歴史が好きなので、ある思考を手ばなしたいときは、
徳川将軍を、1代から15代まで暗唱したりします。
家康、秀忠、家光、家綱、綱吉・・・
このような方法でも、思考を変えられます。
アロマが好きだったら、アロマの種類を列挙したり、
知っている作家や、芸能人の名前を、片っ端から思い出してみるなど
色々と自分なりの工夫ができますよね。
自然発生した思考や感情を、それ以上、膨らませない!
悩まない・苦しまないために、ぜひ、意識してくださいね。