親とトラブルになった時の、気持ちの対処法
昨日、父親の言動に傷つきました・苦笑
私の父親は、おそらく、アスペルガー症候群。
なかなか、人の気持ちを察することができない、
一昔前に言われた
「KY」 というやつです。
当然ながら、家族間で問題が生じやすいですし、
定年前は職場で、
今はご近所などで、
よくトラブルを起こします。
父の場合は、
アスペルガーだけが問題ではなく、
支配欲も強いタイプ。
一方的に、上から意見を押し付けてくるので、
家族は苦慮しています
そんな父に、頭ごなしに、少々に強く言われてしまって、
傷つきました。
このような家族関係は、少なくないと思います。
カウンセリングをしていると、
親御さんが、子供の気持ちをなかなか受け入れず、
一方的に上から押し付けるようになってしまうケースを、
よくお聞きします。
対人関係の中でも、
親との関係は、最も気持ちが揺れやすいものです。
今回は、私のケースを参考に、
親とトラブルになった時の、気持ちの対処法
を、ご紹介したいと思います。
自分の気持ちに目を向ける
これは、親との関係に限りませんが、
対人関係で何か問題があった時に、必ずして頂きたいこと。
それは、
相手のことは脇に置き
「自分の気持ち」に目を向ける
ということです
今回、父に一方的に言われた時、
私の心は、恐怖心で一杯でした
- また、父に支配される、
- 私の気持ちを、否定される
- 私の対人関係にまで入り込んで、
トラブルを起こされる
そんな気持ちで、怖かったのです。
私は、すぐに身体に影響が出ます。
ですので、父と話をしている最中から、
もう、お腹が痛くなり始めていました。
すぐに話は止めましたが、その後、3時間、腹痛は続きました。
それほど、恐怖心が強かったのです。
さらに、
強い恐怖心から逃げたい!
という無意識の動きで、
「怒り」
の感情も出ました。
- 私のすることに対して、父に口出しされたくない!
- そんな言い方、される筋合いは無い!
そんな、怒りの気持ちです。
余談ですが、怒りというのは、
別の感情から逃げたい時
に、発生するものなのですね。
ですから、まとめると、
私の心身に起こったのは、以下の3点でした
- 父に支配される、否定される恐怖心
- その恐怖心を見たくなくて、転化した怒りの気持ち
- 恐怖心による身体の不調
ですから、私は父のことは放っておいて、
この3点に意識を向け、ずっと眺めていました。
あ~、私は今、「怖さ」を感じているんだな。
怖さから逃げたくて、「怒り」も発生しているな。
身体にも影響が出ているな、お腹が大分、痛いなあ
こんな風に、客観的に、
自分の心身の状態を、ただ、眺めていたのですね。
これが、非常に重要になります。
恐怖心に、怒りに、体調不良に、
振り回されるではなく、
巻き込まれるではなく
ましてや、父に向っていくのではなく、
ただ、
自分の気持ち、身体の状態に
目を向ける
これが、最も大切な対処方法なのです。
気持ちは必ず消えていく
さて、「恐怖心」と「怒り」と「体調不良」。
見続けていたら、自然と消えていくんですね
恐怖心は薄れ、
恐怖心が薄まれば、怒りもなくなり、
身体の症状も、だんだんと元に戻っていきます。
今回は、心身がスッキリするまで、
大体、3時間ぐらいかかりました。
その3時間、私はずっと、心身を観察し続けていました。
次第に、気持ちも身体の症状も治まっていく。
その様子を眺めるのは、楽しいものですよ。
どんな感情も、身体の不調も
何もせず、放っておけば
必ず消える
ということを、強く実感しました
恐怖心が強い時、怒りが強い時、
もう二度と父親と関わりたくない
と、思いました。
でも、その思いも、また消えていきます。
3時間たったら、
まあ、こういうトラブルは、
今後も起こり得るだろうけれど、
適当に、またやり過ごそう
と、ごく自然に思えました。
人の気持ちを察する能力が低い父だけれど、
人に優しくすることが、なかなかできない父だけれど、
その分、私が優しく接してあげよう
そんな風に、思えるようになりました。
親との関係で、強い感情が出た時。
悲しみ、寂しさ、不安、恐怖心
色々出ると思います。
でも、何もせず、放ってみて下さい。
ただ、眺めて、観察してみて下さい。
強い感情は消え、心は必ず、落ち着きを取り戻します。
すると、自然に、前向きな気持ちになっていきます。
逆に、
感情を無理に抑え込もうとしたり、
感情に巻き込まれて右往左往したり、
親とやり合ったりすると、
心はドンドン荒れていくことでしょう。
今回ご紹介した対処法。
「口で言うは易し」ですが、
実際に行うには、少々コツが必要になります。
カウンセリングでは、
心の適切な対処方法を、一緒に取り組んでいきます。
ご興味ある方は、カウンセリング、ご検討なさってくださいね。