過去のトラウマや後悔への付き合い方 ~クライアントさんの実例~
過去の嫌な記憶
想い出したくないこと
これらに苦しめられる人、多いですよね。
- アダルトチルドレンですと、親から受けた言動。
- 過去のいじめ体験。
- 上手くいかなかったり、失敗したこと。
- チャレンジしたかったのにできず、不完全燃焼したこと。
こういったトラウマや、いつも後悔すること、
あなたも、持っているのではないでしょうか。
こういった、過去のトラウマや後悔に対して、
色々なアプローチ方法はあるのですが、
今回は、
クライアントさんが実際に対応された例
を、ご紹介したいと思います。
そのクライアントさん、
15歳の頃に失敗したトラウマを、その後、15年以上もひきづっていた
そうです。
それにどう向き合ったのか。
カウンセリングでそのお話を伺って、心が温まりましたので、
ぜひ、共有します。
失敗した自分・トラウマを、15年以上、突き放していた
その方は、第一志望だった高校の受験に失敗したことが、ずっとトラウマになっていたそうです。
英語が上手くいかなくて、そんな自分を責め、自信が持てなかったり、後悔することが多かったそうなのですね。
そして、今まで、失敗した自分・トラウマを
突き放して
いたことに、気づいたそうです。
お聞きして、「適切な表現だなあ」と思いました。
人は、トラウマや嫌な記憶を、
「無きものにしよう、見ないようにしよう」
と、フタをしようとします。
心理学的に言えば
「抑圧」
と呼ばれる状態です。
つまり、その苦しみに、
寄り添う
のではなく、
突き放す
のですね。
まず、クライアントさんは、
トラウマを15年以上も突き放していた
という事実に、気づかれたのです。
トラウマにとことん付き合う
突き放していたことに気づいたクライアントさん、
とことん、寄り添うことにします。
まず、15年以上前の試験問題を探し出しました。
偶然にも、メルカリで入手できたそうなのです!
ステキなご縁ですよね。
試験問題を入手したクライアントさん。
仕事がお休みの日に、1日使って、受験と同じ時間スケジュールで、問題を解いたそうです。
そうしたら、英語は、トリッキーな問題で、メチャクチャ難しかったとのこと。
こんな難しい問題、15歳が解ける訳ない。
自分以外のほとんどの人も、解けなかったに違いない。
これでは、15歳の自分が解けなかったのは、仕方がないことだったんだ。
当時の自分は、やるだけやったんだ。
こう思えて、スッキリした気分になり、トラウマが解消したそうです。
カウンセリングで、クライアントさんがご自身に寄り添う過程をお聞きして、
すごく心が温かくなりました。
ステキな話だなと、思いました。
「嫌だ嫌だ」
と目を背けていては、トラウマや、見たくない過去は、消えていきません。
いつまでも心の奥底に居座るのです。
そうではなく、しっかり直視して、寄り添っていけば、
癒えていくのですね。
過去の記憶に苦しむ方。
ご自分がその記憶を
突き放していないか、
それとも寄り添っているか、
確認してみて下さいね。