心が軽くなる「なぜ」の使い方
皆さん、
よく、こんなことを考えませんか?
- なんで、あの人は、あんなことを言うんだろう?
- どうして、彼は、あんなことをするのだろう?
「なぜ、どうして、人はそんな言動をするのかな?」
日常生活で、よく思いますよね。
でも、こういう思考になっている時は、
あまり、心は成長しないかもしれません。
なぜなら、多くの場合、
単に疑問を晴らしたいというより、
心がモヤモヤしている状態
になっているからです。
本当は、
- 相手に対してイラっときていたり
- 相手の言動によって悲しい気持ちが生じたり
そんな、自分の心がざわめいている状態の場合が、非常に多いです。
だから、
「これこれ、こういう理由で、ああいった言動を取ったんだよ」
と言われても、あまりスッキリしないでしょう。
つまり、この場合は、
「なぜ」の使い方が間違っているのです。
正しく「なぜ」を使うと、
心は、スッキリ晴れ渡ります!
「なぜ」は自分の心に対して使うと効果的
「なぜ、人は、ああいう言動をするのだろう」
と相手に対して使うのではなく、
- なぜ、気持ちがモヤモヤするのだろう。
- どうして、あの人にイラっとしたのだろう
- なんで、私は悲しい気持ちになっているのだろう
このように、
「自分の気持ち」
に対して、
「なぜ」と問いかけると、気持ちがスッキリしていきます。
例えば、恋人や友人と待ち合わせをしていて、相手が遅れてきたとします。
表面的には
「なんで、約束を守れないんだろう。失礼だな」
なんて、怒りの気持ちを、感じたりしますね。
この時、
「これこれ、こういう理由で遅れて・・・」
と弁解されても、
「だったら、その用事は、昨日済ませておけば良かったでしょ!」
なんて、怒りが増すことだってありますよね。
つまり、この場面では、
理由を知りたくて、「なぜ」と思ったからでは、ないのですね。
この時の本心は、
「早く会いたいよ~。
寂しいよ~。
私との待ち合わせ、いつも遅れるのは、軽んじられているのかな。
悲しいなあ」
といったように、
「早く会いたい!」
という、強い願望と、
その願望が叶わないことで生じた
「寂しさ・悲しさ」
という感情があったのです。
そして
- 早く会いたい
- 寂しい・悲しい
という本当の気持ちを、無視している状態ですね。
だから、
心はずっとモヤモヤしたまま、怒ったまま
という訳です。
この時に、
- 私は、なんでこんなに怒っているのだろう?
- どうして、遅れた理由を聞いても、心はスッキリしないのだろう?
と心に問いかけ、
本当の気持ちを探り、
その気持ちを受けとめると、
心はスッキリします。
人に対しては「どうしたら」「何ができるか」
自分の心に対しては、
「なぜ」がとても有効ですが、
人に対しては、
「どうしたら」
「何ができるか」
「何をしてあげられるか」
と問いかけることが、とても有効です。
- どうしたら、理解してあげられるだろう
- どうやったら、気持ちを楽にしてあげられるだろう
- あの人の心が軽くなるために、何ができるだろう
- 悩んでいるあの人の為に、何をしてあげられるだろう
このように問いかけると、相手の為に自分がすべきことが、明確になります。
ただし、自分の心がモヤモヤしている時は、
自分のモヤモヤを解決することが先ですよ!
ご自身の心が安定している時、
相手に思いやりの気持ちが持てる時に、
試してくださいね。