あなたや、大切な人は、明日いないかもしれない

 

 

先日、21:30頃、母からLINEが入りました。

 

(私の)兄が緊急入院。

今、輸血しながら処置中。

 

 

兄は病気で闘病中だった訳でもなく、

その日の朝も、私は兄とLINEをしていて、元気だったはず。

 

全く予想だにしない、突然の出来事でした。

 

驚いて母に電話をしたのですが、

焦っているときの母は、なかなか理論的に話が進みまないので、よく状況がわかりません。

 

  • 夕方から動けなくなり、病院に行ったところ、すぐさま、
    市内で1番大きい病院への緊急入院を指示された
  • 出血が多く、先ほどまで危ない状態だった。
  • 21:30現在、義姉と両親が病院にいて、先生から帰らないよう指示されている

 

これだけ、分かった時点で、

「あ、先生が呼んでる。また後で連絡する」

と電話を切られました。

 

情報が少なすぎて、事態が全くわからないので、

最悪な状況を考えますよね。

 

「危ない状態なら、私もこれから病院に行かなくては」

という、喫緊のことも考えますし、

 

兄亡き後のことも、色々考えそうになりました。

 

「兄亡き後、私のこの体調不良で、両親の面倒を看るのは、無理だよ~」

という思考です。

 

(注)両親は、現時点で、至って健康です。

  完全に、思考の暴走です。

 

 

あれこれ考えて、不安に陥りそうになったので、

「いかんいかん」

と身体に意識を向け、思考を止めました。

 

歯磨きをしたり、夕食の後片付けの用事が残っていたので、

身体に意識を向けて、その作業に専念しました。

 

そうして、心を落ち着かせながら、

「今、ここ」

に集中し、やるべきことをしていると、

23時頃になって、ようやく母から電話。

 

これから数日の間に改めて検査をするが、

まあ、大事無いだろう。

1週間くらいで退院できるだろう

 

とのことでした。

 

 

誰しもが、明日は無いかもしれない

仏教では、

「生命は必ず死ぬ」

ということを強調します。

 

私も、あなたも、明日どころか、今日、死ぬかもしれません。

 

私は、仏教と出会うようになってから、

 

「今日が最期の日かもしれない。

だから、悔いなく生きよう」

 

と考えるようになりました。

 

明日は無いかもしれないから、

今、この瞬間、すべきことに集中して、しっかりやろう

 

そう思っています。

 

 

両親や、姪甥と会う時も、

「今日が、会える最期かもしれない」

と思って、会っています。

 

私は生き続けても、相手が死んでしまうかもしないのです。

 

だから、仲違いなんてしてる場合ではない。

今日、この瞬間を大切ににして、関係を築こう、

 

そう、思っています。

 

 

私達は、日々、悩みますよね。

正直な所、どうれも良いことをあれこれ考えて、苦しみを作っています。

 

でも、

今日しか生きられなかったら、どうでしょうか?

 

親や兄弟、友達と仲違いしている人も、いるかもしれませんね。

でも、明日は無いと分かったら、

許し合えるのでは、ないでしょうか?

 

 

「兄が危ないかもしれない」

と思った時、

 

「両親の面倒を看るという、先のことはともかく、

兄に対して、心残りは無いか」

を考えました。

 

そして、

「大丈夫。もう2度と会えなくても、後悔は無い」

と思いました。

 

ここ数ヶ月、兄との関係は、人生で最も良好だったと思います。

 

正直、兄とは心が通い合うことは、今までは、ほとんどありませんでした。

 

でも、この数ヶ月、初めて、兄と心が通い合う瞬間が生まれたような気がしました。

今まで知らなかった、兄の優しい面も、目にするようになりました。

 

特に、兄が緊急入院した前夜、

LINEでやり取りしていたのですが、

初めて、兄からの心配りを感じ、

それに対し、私も感謝の気持ちを伝えられたと思います。

 

緊急入院の前夜は、

「兄とのやり取りで、心が温かくなることなんて、起こるんだ」

と、驚いていた位です。

 

もう2度と、兄と会うことが無くても、心が通い合う経験ができ、

 

兄との関係で、思い残すことは無い、

できることはやった。

良い関係を築けた。

 

と思え、満たされた気持ちになりました。

 

まあ、結局、兄は大丈夫そうなので、まだまだ関係は続きそうです。

でも、今回の緊急入院で、より兄が身近に感じ、もっと良い関係を築こうと思わせてくれました。

 

そして、やはり、

明日は無いかもしれない

ということを、とても強く感じました。

 

 

毎日を大切に生きる

ありきたりかもしれませんが、このことを、改めて、強く感じました。

 

  • 今、自分に与えられたもの
  • 今、すべきこと

に真摯に向き合い、大切にし、心を込めて生きようと、改めて思いました。

 

私に与えられた環境に感謝し、

私と縁が有った方々を大切にし、

怠けることなく心と向き合い、

助けが必要な方々をサポートする

 

これが、私が真摯に向き合い、すべきことだと思います。

 

どうぞ皆さんも、

有限な時間を大切にし、

真摯に生きていきましょう!