体験談「良い人であろうとすればするほど、苦しくなる」
最近、あるクライアントさんが、別のクライアントさんに、メッセージをお寄せくださいました。
赤裸々にご自身の気持ちを書かれていて、胸打たれる内容で、
メッセージを受け取られた方は、涙が止まらなかったそうです。
多くの方に、何かしらヒントになるかなあと思い、
ご本人の許可を頂き、ご紹介したいと思います。
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今日〇〇さんとお会いできたことは、自分自身の心を振り返る機会になりました。
〇〇さんのお話を聞いていて「めっちゃわかる!」という思いがいっぱいになり、伝えられなかったこともあったのでメールをしました。
私も仕事(ケアマネです)をしていた頃は、誰よりも早く出勤していました。
最近まで通っていたパソコン教室でも一番最初に教室に入りました。
何をするわけでもないのですが、とにかく誰よりも早く到着していないと気がすまなかったのです。
また職場では、いつも笑顔で過ごしていて「いいよ、大丈夫だよ」「ごめんね」が口グセでした。
ある時、いつも笑顔でいる私に同僚から、「何がそんなに楽しいの?」と言われ、ひどく傷つき怒りがわいてきました。
その時、「楽しいわけないじゃん!周りに嫌な思いをさせたくないから、笑っているだけだよ」と思っていました。
カウンセリングとグループワークを通して気づいたのですが、
私が笑顔で良い雰囲気を出していたのは、周りの事を思いやっていたのではなく、
周りに自分を大切にしてほしい、そっぽをむいてほしくない…という欲で自分を取り繕っていた行為だったと気づきました。
その欲に気づくと誰よりも早く出勤していたことも、頑張っている自分を大切に扱ってほしかったからなのかなと思います。
朝、気分が重くて、なかなか起き上がれないなんて毎日でした。
今思えば、
「今日も(楽しくもないのに)笑顔で周りにとって良い人でいる為に努力しなきゃ!
だけど、誰もその努力に気づいてくれないし、その努力に値するくらい大切にもしてくれない。
でも、笑顔でいないとそっぽをむかれちゃう」
という自分にとっては報われない努力をすることが、気が重くて起き上がれなかったんだと思います。
私が良い人であろうとするほど、周りにとっては感情をぶつけてもOKな都合の良い人になっていました。
良い人でいないといけないと思っている自分を良しとしていない、
でも、NOが言えない
なぜか…
周りから、そっぽをむかれたくない
ないがしろにされたくない
大切に扱ってもらいたいから。
今の私は相変わらず「ごめんなさい」が口グセだけど、以前よりは他者に対して自分の意見や感じたことを言えるようになってきました。
それは、グループワークの場が、自分の感じたことを思っていることを話しても、
誰も何も否定せずに話を聞いてもらえて、
あぁ、この場所は私を大切に扱ってくれる、受け入れてもらえる場所なんだな…
と感じ、自分の気持ちを表現する練習の場にもなっているからだと思いました。
今日は、〇〇さんからは、自分なりに精一杯努力していても報われない悲しみの感情を感じました。(私が勝手に感じただけですが…)
悲しみという感情を私が強く感じてしまうからなのかもしれません。
自分の思いを言語化するのは、私もとても難しく思いますが、
色々な方のお話や価値観を聞いていく中で、私はこう思うな(こう感じるな)と、自然と自分の思いに気づくことも多々あります。
長文になりましたが、
〇〇さんとお会いできたことに感謝と、少しでも心がお楽になられることを願っています。