マインドフルネス(瞑想)のご紹介②

前回の記事では、日常で実践できるマインドフルネスをご紹介しました。

マインドフルネスの効能

マインドフルネスは、脳の疲れを取り脳の働きを活性化させるので、ストレスが軽減するだけでなく、意思決定能力を高める、仕事やスポーツのパフォーマンスを向上させる、高血圧の改善や血糖値・コレステロールの上昇を抑制するなど、様々な効果が科学的に証明されているそうです。

欧米では、大企業や学校、スポーツの分野等でも活用されています。
日本でも高校の野球部で、毎回の練習前にマインドフルネスを実践したところ、集中力が高まり、選手のパフォーマンスが向上して強いチームになった、という話を聞いたことがあります。

このように効果が実証されているマインドフルネスですが、前回の記事を読んで試された方、いかがでしたでしょうか。
思考によってなかなか観察モードが続けられず、思考に巻き込まれませんでしたか?

マインドフルネスは、方法は簡単なのですが、続けるのは案外難しいです。
特に、普段から悩みがちな方は思考をフル回転させています。
年、思考モードに慣れ親しんでいるので、気がつくとすぐに思考に入り込んでしまうのですね。
マインドフルネスにはコツがあるので、文章を読んだだけではなかなか上手く実践できないものです。
思考モードは「くせ」だと思って、くせを治すように何度何度もチャレンジしてみて下さい。

瞑想のすすめ

前回は、特別に時間を設けなくても日常生活で実践できる方法をご紹介しましたが、今回は、もう少し本格的な瞑想をご紹介します。

普段からマインドフルネス状態でいる時間を増やすためにも、瞑想でしっかり練習して、マインドフルネス状態を習慣化することが必要になります。

座禅のように座って呼吸などを観察する方法や、歩くことを観察する歩行瞑想がよく知られていますが、この2つ以外にも瞑想法はあります。
メンタル不調の時は、自律神経を整える観点からも、座って呼吸法と合わせた瞑想が効果的かなと思っています。

呼吸法も色々ありますが、一つご紹介します。

丹田呼吸法を併用した瞑想

  1. 姿勢を正し、全身の力を抜き、丹田を意識して、腹式でゆっくり呼吸します。
    これによって、自律神経が整い心が落ち着きますが、さらにマインドフルネスをプラスします。
  2. ゆっくり呼吸をしながら、呼吸していることに気づきます。
    お腹や胸の凹み膨らみを観察するのも良いですし、鼻から出入りする息を観察しても良いです。
    呼吸ではなく、聞こえてくる音に耳を傾けても良いかと思います。
  3. 呼吸や音などを観察しているうちに、必ず思考に巻き込まれます。
    考えていることに気がついたら、呼吸や音の観察に戻ってください。

このように、ゆっくり呼吸しながら、思考モードを手放すことで、心身が落ち着きます。
呼吸法のメリットとマインドフルネスのメリット、両方の良いとこどりで、とてもリフレッシュできます。
悩んで思考がぐるぐる止まらないこと、ありますよね。
そんな時、10分でもこの瞑想を行うと、心が静まり、安定します。
ぜひ、試して頂きたいです。

さて、前回・今回と、マインドフルネス(瞑想)について簡単に概略をご紹介しましたが、マインドフルネス(瞑想)や呼吸法は、本などを読むだけでは、なかなか上手く実践できないものです。
車の教則本を読んだだけでは、車を運転することができないのと同じです。
運転できる人に実地で教えてもらわないと、難しいですよね。

カウンセリングでは、マインドフルネス(瞑想)も呼吸法も行いますので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。