羽生・宇野選手から学ぶ3(感謝と慈悲)
さてさて、羽生選手と宇野選手の学ぶ第三弾です。
オリンピックでも、羽生選手が感謝している姿を多く目にしましたので、今回は、感謝と慈悲についてお伝えしたいと思います。
感謝や慈悲の効能
慈悲とは、思いやりや慈しみのことです。
怒り・恨み・悲しみ・不安・恐怖などといった感情と、感謝や慈悲の心は両立しません。
感謝や慈悲の心を抱いている時、ネガティブな感情は存在できないのです。
ですので、感謝や慈悲の心を育てると、相対的にネガティブな感情が減り、メンタルが安定します。
感謝や慈悲は自然に生じる
感謝や慈悲の心は、メンタルが安定していると、自然に生じます。
羽生選手がフリーの演技終了直後、右足やリンクに感謝していた姿は、とても印象的でしたよね。
あれは、
「力を出し切れたのは、右足やリンクのおかげだ。感謝しなければ!」
と無理に感謝しようと努めていた訳ではないでしょう。
喜び・達成感・安堵感などの感情で心が満たされたことから、自然と湧き上がったものと思われます。
心が満たされると、意識しなくても、感謝や慈悲は自然と生じるのです。
感謝や慈悲の心を育てる
一方で、羽生選手は常々、ファンやコーチ・運営スタッフなどに対する感謝の言葉を口にしていましたよね。
もちろん、自然と感謝の気持ちが生じていた部分もあったと思いますが、意識的に「感謝しよう」と務めていた部分もあったように感じます。
このブログで何度も書いているように、同じ言葉や思考を続けていると、一定の思考パターン・価値観を作り出します。
同じように、意識的に感謝や慈悲の心を抱こうと努めると、脳が感謝や慈悲のモードになっていくのです。
メンタル不調の時には、なかなか感謝や慈悲の心は生まれません。
でも、無理にでも、感謝しよう、思いやりや慈しみの心を持とうと努めれば、感謝や慈悲の心が育ち、相対的にネガティブな感情が減り、メンタルが安定していきます。
ぜひ、日々の中で、感謝や慈悲の心を育てて下さい。
感謝の心の育て方
感謝の対象は、人でも物でも出来事でも、何でもOKです。
内容も、何でも構いません。些細なことでも大丈夫です。
- 食事ができてありがたい
- 太陽が照ってくれるおかげで、暖かく明るくなってありがたい
- 掃除を楽にしてくれる掃除機、ありがとう
- いつも気持ちよく挨拶してくれるスーパーの店員さん、ありがとう
- 家族がいてくれて幸せだ。ありがとう
- 大して問題なく毎日生活できることに感謝 etc
最初は、なかなか心がこもらないかもしれません。
口先だけでも良いですから、無理にでも、感謝を続けてみて下さい。
毎日続けていると、自然と感謝の心が生じるようになっていきますよ。
慈悲の心の育て方
先ほど、慈悲とは、思いやりや慈しみと書きました。
慈悲の対象は、人だけでなく、全ての生命に対して行うのがポイントです。
外を飛んでいる鳥や虫、ウイルスに至るまで、全ての生き物は、私達と同じように、幸せを願って生きています。
全ての生命が、必死に一生懸命生きています。
そんな、自分と同じように健気に生きている生命たちを、どうぞ労わって慈しんで下さい。
そして、他の生命を慈しむのと同じくらい、自分のことも十分に慈しんで下さい。
知人の体験です。
電車内で、見知らぬ男性2人がケンカを始めました。
知人は、怖いし嫌な気持ちになりましたが、気持ちを切り替えて、2人に慈悲の気持ちを送ったそうです。
2人の心が落ち着いて、お互いを尊重し、仲良くなれますように
そうしたら、口論の内容がだんだんトーンダウンしていき、最終的には仲良くなって、
「お前、面白いヤツだなぁ。飲みに行こうぜ!」
と連れ立って電車を降りて行ったそうです。
慈悲の心は、自分だけでなく、周囲の人にも影響を与えるほど強いものなのですね。
私が好きで、常に唱えている仏典の一節をご紹介します。
生・老・病・死の苦しみを共にする すべての生きとし生ける友たちよ。
幸せであれ、幸せであれ。
互いに恨みあうことなかれ。
幸せであれ、幸せであれ。
互いに傷つけ合い、苦しみ与えあうことなかれ。
からだにおいて、心において、やすらかであれ。
自らを調え、すべての悩み苦しみから解放されんことを。
こういった言葉でも良いですし、自分にしっくりくる言葉を考えても良いので、毎日、唱えたり味わったりして下さい。
まとめ
感謝や慈悲の心は、自分を幸せにするだけでなく、周囲の人も幸せにします。
ぜひ、毎日、感謝と慈悲の心を育ててみて下さいね。
「羽生選手と宇野選手から学ぶ」シリーズは、これが最後です。
話題を提供して下さった両選手、読んで下さった方々、ありがとうございました!
皆さんが、いつも心穏やかに過ごせますように。。。