お悩み例④ 自分の人生、これで良いのか?

お悩み例、第四弾です。
今回は、子供の頃から持っていた価値観に縛られ、自分を見失いそうになった例です。

将来は結婚して専業主婦になる

Cさんの両親は、高校で出会って付き合い始め、数年後に結婚をしました。
とても仲が良く、専業主婦の母親はいつも、
お父さんと結婚できて幸せ。
女の幸せは、お父さんみたいに良い男の人と出会って結婚すること。
あなたも中学や高校でステキな男の人を見つけなさいね

と言っていました。
母親の満ち足りた幸せそうな様子を見ていたCさんは、子供の頃から何の疑いもなく、「学校を出たら結婚して専業主婦になるんだ」と思っていました。

早く結婚したくて意中の彼と別れる

しかし、高校生になっても思うような男性に巡り会えません。
「親は高校で出会っているのに」とCさんは焦ってきます。
自分が何を勉強したいかは全く考えず、未来の旦那さんを探すことを目的に、「男性が多くいるから」と理系の大学に進学しました。

大学でようやく意中の男性に出会って付き合いますが、残念ながら彼は、「まだ大学生で、結婚のことなんて考えられない」とのこと。
一方で、Cさんのことが好きで、「大学を卒業後すぐに結婚しても良い」と言う人が現れます。
Cさんはその男性に強い愛情は抱いていませんでしたが、一刻も早く結婚したかったので、意中の彼と別れ、その男性と付き合います。
でも、愛情は深まらず、しばらくしてこの男性とも破局します。
実はCさん、好きだった彼に未練があったのですが、彼は既に別の女性と付き合っていました。
Cさんは、大切なものを失ったような気持ちを抱きます。

就職しても未来の結婚相手に出会えない

専業主婦になるつもりのCさんは、就職したくなかったのですが、2人の男性と別れて結婚の見込みが無かったので、仕方なく就職活動を始めます。
大学を決めた時と同じように、自分がどんな仕事をしたいのかは全く考えず、結婚相手を見つけることだけを目的に、男性が多くいる会社を選びます。
残念ながら、入社した会社では思うような男性がおらず、目的を達成できなかったCさんは、失望して1年で会社を退職してしまいます。

結婚するものの、満ち足りない

その後、仕事もせずに家にいるCさんを見かねて、父親が知り合いの男性を紹介してくれました。
Cさんは、母親のように結婚できないことに焦り、少し自暴自棄になっていました。
諦めにも似た気持ちで、その男性と結婚します。
結婚相手は、優しい、ステキな人でした。
でもCさんは、好きで結婚した訳ではなく、焦って勢いで結婚したものですから、結婚生活が苦痛に感じてきます。
時々、大学の時の好きだった彼のことも想い出します。
自分の人生はこれで良いのだろうか」と悩むようになりました。

本当にやりたいことは何か

悩んだCさんはカウンセリングを受けるようになり、「結婚して専業主婦になることが幸せ」という価値観に振り回された人生を送っていたことに気が付きます。
結婚しなければ、専業主婦にならなければ、幸せになれないと思い込み、それ以外の人生があることなど考えてもいなかったのです。
ようやく、人生には色々な選択肢があることに気が付いたCさん。
母親譲りの「結婚して専業主婦になることが幸せ」という価値観が、Cさんにとっても大切なものなのか見つめ直し、本当に自分が歩みたい人生とはどんなものかを考えるようになりました。

まとめ

母親が満ち足りた人生を送っていただけに、なおさらCさんは、「結婚して専業主婦になる」ことが唯一の幸せだと思い込み、その価値観に振り回されてしまいました。
誰でも、「自分の人生、これで良いのか?」と考えること、ありますよね?
それは、何らかの価値観に縛られてしまって、本当に送りたいと思っている人生を、送れていないからかもしれません。
今の生活は、あなたが本当に送りたいと思っている人生でしょうか?