アダルトチルドレンを受け入れましょう
アダルトチルドレンは、生まれ育った家庭環境に大きな影響を受けています。
親から、気持ちを尊重されずに育ってきたので、
私は大丈夫だ!
私は価値ある人間だ
という自己肯定感を持てず、常に、不安や恐怖や恨みや怒りなどを抱えているのです。
生きづらさを改善するために、まずは、自分が問題のある家庭に育ったことを認めることが必要になります。
こんな家庭で育ちませんでしたか?
頻繁に親が怒鳴ったり、怒りを爆発させる家庭で育つと・・・
子供は「いつ怒られるのか」と考え、ビクビクしながら人と接するようになります。
怒られたくない為に人を避けたり、思ったことが言えないようになる可能性があります。
また、「怒る」ことがコミュニケーションの基本と捉え、怒ることで人を操作するようになるかもしれません。
親の思い通りにコントロールされる家庭に育つと・・・
自分の感情や欲求を、人は認めてくれないと思いこみ、人を信頼することができなくなるかもしれません。
子供に無関心な家庭で育つと・・・
「自分は大切な存在ではない」と自分を卑下する可能性があります。
親の期待が大きすぎる家庭に育つと・・・
期待の大きさに心が折れて無気力になったり、期待に応えることができない自分に失望するかもしれません。
こんな家庭で育った子供は、大きくなって生きづらさを感じたり、人間関係が上手くいなかくなるのです。
自分がアダルトチルドレンだとは気がつきにくい
人は通常、自分が生まれ育った環境がおかしいとは、気がつきにくいものです。
以前兄に、「私達兄弟はアダルトチルドレンで、アダルトチルドレンとはどんなものか」を話したら、とても驚いていました。
「他の家庭を知らないから、うちは普通だと思っていた。」
子供は、自分が生まれ育った環境と、他人の環境を比べることはできません。
ですので、自分の家庭が標準で一般的だと思ってしまうのです。
優しく丸ごと包み込んでくれる親が存在することを、知らないでm気づかないで大人になってしまうのです。
親の言うことを聞かないと理不尽に怒られ、否定されることが「しつけ」というもので、悪いことをした自分がしつけられるのは当然だと思ってしまうのです。
アダルトチルドレンの概念を知って、初めて自分が過酷な環境で育ったことに気づく人は、少なくありません。
まずは、自分が生まれ育った環境は適切なものだったか、冷静に考えてみて下さい。
現実を直視する勇気を持ちましょう
「あなたの生まれ育った家庭には問題がありますよ」と言われても、受けいれることができない人もいます。
生まれ育った環境は、言ってみればその人のベースになるものです。
自分のベースに問題があると、認めることが怖いのです。
子供にとって親は絶対的な存在なので、素晴らしい親だと思い込みたいのです。
ですので、
厳しかったけれど、そのおかげで自分は立派に成長できた。
親には欠点もあるけれど、立派なところもたくさんある。
と思いこもうとするのです。
もちろん、このように考えて親を尊敬し、大切に想う事は素晴らしいことです。
しかし、生きづらさを感じている人が、生きづらさの原因となった過去を認めないと、いつまでも改善しません。
現実を直視する勇気が必要なのです。
- 自分がどのような環境で育ち、どんな感情を抱き、どんな問題を抱えるようになったか。
- 親はどのような環境で育ち、どんな感情を抱き、どんな問題を抱えるようになったか。
それが明らかになることで、自分の本質が分かり、改善する為にするべきことがわかってきます。
また、自分だけでなく親もまた大変な人生を歩み、苦しんできたことを理解できるようになります。
そして、親は親なりに、問題を抱えながらも必死で一生懸命自分を育ててくれたことに気がつくのです。
その時、初めて親に対して心からの感謝の気持ちが生まれ、親を受け入れることができます。
まとめ
あなたは、現実を受け入れていますか?
ご自分が生まれ育った環境や親に、問題があると気がついていますか?
生きづらさを感じている人は、ぜひ、過去を振り返ってみて下さい。