お悩み例⑥パートナーに依存する
今回のお悩み例は、私の体験を書きたいと思います。
パートナーに依存する
私は、今までに何人かの男性とお付き合いしてきましたが、誰と付き合っても、相手に依存していました。
付き合い初めは気を遣って我慢しますが、関係性が深まると、どんどん貪欲に愛情を求め、相手を縛ります。
ちょっとでも連絡が無いと不安になるので、相手が疲れていても電話やメールを要求します。
常にパートナーの関心が自分に向いていないと安心できない。
仕事や趣味などにパートナーの関心が向くことが耐えられなくなります。
もう私のこと好きではないんでしょ!
好きだったらもっと私を気遣ってよ。
一緒にいてよ!
感情的に相手をなじることは日常的になっていきます。
大体、付き合って半年ほど経っと、パートナーとのケンカが絶えなくなりました。
片時もパートナーが傍にいないと安心できなくなり、常に満たされなさや見捨てられる不安を抱えるようになります。
歴代のパートナー達は、一生懸命私に向き合おうとしますが、私の欲求があまりに強く、また欲求が満たされない時の私の攻撃が非常に激しいので、段々と疲弊し、抑うつ症状が出る人もいました。
破局後「うつ」になる
私には、19歳~ 25歳の6年間、付き合った恋人がいました。
本格的な恋人としては初めての人です。
初めて人に依存しました。
いつでも、一緒にいないと気が済みませんでした。
そして、6年ドップリと依存した後に破局すると、もう1人では生きて行けない心境になりました。
寂しくて寂しくて耐えられない。
もう、人生が終わってしまったような感覚で、1人で生きていく事は無理だと思いました。
気が狂いそうなほど辛く感じ、日常生活を送ることもやっとの状態に。
毎日泣き崩れ、朝は起き上がれなくなり、頭の中はいつでも自殺願望で一杯です。
当時は事務職をしていましたが、会社に行ってパソコンに向かっていても涙が出てきてしまう。
その頃はまだ、「うつ」という言葉は一般的ではなかったので気が付きませんでしたが、恐らく「うつ」になっていたのだと思われます。
この時から10年、生きる希望を失い、自殺願望に苛まれるようになります。
この間、他の男性とも付き合いましたが、元彼を忘れることはできず、絶望の日々を送りました。
なぜそこまで依存したのか
このプログで何度か書いているように、私は家族から適切な敬意や愛情を受けられず、愛情に飢え、孤独でした。
でも恋人は、私に敬意を払い、尊重し、愛してくれました。
私の言動や私自身を否定せず、受け人れてくれたのです。
両親や兄弟はいつも私の言動に否定的で、私は家族といると不満が溜まり、息苦しさを感じていました。
でも、彼といることで、初めて、心から安らぐことができたのです。
そんな恋人に、親の役割を求めるようになります。
何もかも全てを受け入れ、何をしても愛して欲しいと要求しました。
子供の頃に満たされなかったものを、恋人に求めたのです。
私は、幼子が親に依存するのと同じように、恋人に依存しました。
私の心は、幼子と同じ状態だったのです。
恋人に理想の親を投影し、甘えたのです。
依存からの脱却
心理療法を受けるようになり、 自分が子供時代にどれだけ心が満たされていなかったことに気がつきます。
心が満たされず傷つくと、アダルトチルドレンについて②に書いたように自己肯定感が育たず、1人で生きていく事が困難になります。
時間をかけてですが、私は心の傷を癒し、自己肯定感を高めていきました。
自己肯定感が高まると、自分に自信が付き、1人でいても寂しさを感じなくなったのです。
まとめ
私の場合はパートナーに依存しましたが、食べ物やお酒・買い物・お金など、人によって依存対象は様々です。
対象は何であっても、依存は寂しさ悲しさから目を逸らす行為です。
依存は、寂しさや悲しさを受け止め、理解することで軽くなっていきます。