潜在能力を信じる

先日、先輩カウンセラーから、とても素敵な言葉を聞きました。

その人に起きる困難や問題には、必ず意味がある。
カウンセリングとは、その深い意味を、クライアントさんと一緒に探す旅のよう。
クライアントさんが自分の内面を感じ、観察し、考察し、気づきを得た時、変容が起こり、感動が生まれる。
カウンセラーはカウンセリングの中で、感動をクライアントさんと共に味わい、共感し、共に成長していく。
幸せをクライアントさんと共に感じたい。
一人でも多くの方の幸せを共に感じたい。

聞いていて、とても感動しました。
このようなカウンセリングができるとよう、努力していきたいと思います。

ところで、私達カウンセラーは、クライアントさんが潜在的に持っている力を信じてサポートをします。
そして、カウンセラーがクライアントさんの潜在能力を信じることが、クライアントさんの変容につながる考えています。
ぜひ、クライアントさんご自身も、自分に成長するための力があることを信じて欲しいと思っています。

前回の記事に書いたように、私は数年前、強い体調不良で心身が参っていました。
自分のことが信じられず、「自分は何もすることができない」と思っていたのです。
何もかもを投げ出したかった。
そんな状態の私を、知り合いのカウンセラーさんが励ましくれました。

確かに、今は日常生活を送ることも困難な状態で、とても辛いと思う。
でも、じゅんさんはとても大きなエネルギーと強い心を持っている。
だから必ず、この辛い時期を乗り越え、様々なことができるようになる。
絶対に大丈夫だ。

会うたびに、このような言葉を言ってくれました。
初めのうちは、「私の苦しみなんてわからないのに、安易なことを言わないで欲しい」と少し苛立ちさえ感じていました。
でも、彼の言葉は励ますために無理に出したものではなく、本心で思っている言葉だということが、私に伝わりました。

私を励ますだけの言葉だったら、私の心には届かなかったでしよう。
でも、そのカウンセラーさんが、本気で本心で、
あなたには大きなエネルギーと強い心があるから乗り超えられると信じてくれていたので、私の心に届いたのです。

私は、自分が逆境に立ち向かう為の大きなエネルギーや強い心を持っていることを、元々理解していました。
しかしあまりにも身体の調子が悪く、心も疲弊したことで、そのことを忘れて自信を失っていたのです。

彼が私の潜在能力を信じてくれたことで、私は自分の力を思い出すことができ、自信を取り戻しました。
「自分には逆境に打ち勝つ力がある」と信じられるようになったことで、前回の記事でこ紹介したように、価値観を変える努力を続けることができたのです。

この時のことが教訓となり、自分の力を信じることの大切さを痛感しました。
その人が持っている潜在能力を「信じる」と、人は大きく変わり、成長することが出きるようになるのです。
せひ、ご自分が本来持っている力に気づき、それを信じて下さいね。