自殺を防ぐ

9/ 10 ~ 9/ 16は、自殺予防週間です。
皆さんご存知の通り、日本は自殺による死亡率が高い国ですよね。
厚生労働省によると、2016年度の死因第8位が自殺だそうです。

以前の記事でも書きましたが、私の知り合いにも、自殺で亡くなられた方が何人かいます。
中学の別のクラスの子、親戚のおばさん、同じ会社の方、サークルの仲間2名。
亡くなられてはいませんが、未遂の段階ですと、祖父とサークルの仲間が、何回か病院に運ばれています。
また、首都圏では、人身事故が日常茶飯事。
この話も以前プログに書きましたが、数か月前、 自分の乗っている電車に人が飛び込みました。
きっと、皆さんの周りでも、自殺や自殺未遂が、起きているのではないでしようか。

自殺が必ずしも良くないことなのか、私には分かりません。
なぜなら、私は死んだことがないからです。
もしかしたら、死んだあとに、素晴らしいことが待ち受けているかもしれません。
そんな明るい未来は無くても、死んで存在が無くなることで、苦しさから解放されるのかもしれません。
私には死んだあとのことは分かりませんので、ただ単に、「自殺は良くない。やめましょう。」とは言えません。
でも、自殺願望を抱いた時の苦しさは、よく分かっています。

自殺願望を抱く苦しさ

私は25歳から40歳頃まで、約15年間、強い自殺願望に苛まれました。
きっかけは失恋です。
以前の記事に詳しく書いていますが、25歳の時に、6年付き合った恋人と別れました。

私は彼にドップリ依存していたため、別れた時に、もう一人では生きていけない心境になってしまったのです。
幼子が母親から引き離された状態と似ていると思います。
彼は、私を精神的に守ってくれる存在でした。
私は対人恐怖症を抱えて日々、対人ストレスで悩んでいましたが、彼といる時だけは唯一心が解放され、落ち着くことができたのです。

彼と別れた時、「もう誰にも、精神的に頼ることができない。二度と私の心を慰め平穏な心にしてくれる人に出会えない」と思ってしまい、絶望していました。
恐らくウッになっていたのでしよう。
朝、起き上がれなくなりました。
何とか出勤しても、パソコンを打ちながら涙がとまりませんでした。
生きているのが辛くて辛くて、死にたくてたまらなくなりました。

それから1 5年余り、強弱はあるものの、常に自殺願望がありました。
こんなに心が苦しくて、よく生きていられるなあ、と思う事もありました。
とにかく、苦しかった。誰か救い出して欲しかった。
そんな15年でした。

助けを求めるものの。。

私は、自殺願望が強かった15年の間に、家族や知り合いなど、複数の人に助けを求めました。
でも、皆さん心理学の知識を持っておらず、自殺願望がある人への対処を知らなかったので、私を受け止めることができませんでした。

  • 自分は自殺を考えたことがないから、そんなことを言われても理解することができない
  • おかしいから、専門家のところに行きなよ
  • 自分に頼られても何もできない
  • あなたの人生に責任がもてない

こんな言葉を言われました。
助けを求められた人達は、どうして良いのかわからなかったのだと思います。
でも私は、拒絶されたように感じ、更にショックを受け、絶望を深めました。

自殺願望のある人が近くにいたら

その人の状態によりますが、普通に話ができる状況なら、ただ、話を聞いて下さい。
何かしなければ、と思わなくても良いのです。
「それは辛いよね」と気持ちを受け止めて下さい。
ただ話を聞き、共感する。
それだけで、相手は落ち着き、心が穏やかになることが多いです。
でも、上手く対応できなければ、ぜひ専門家に相談してください。

自殺願望のある人へ

「自分の辛さは他の人にはわからない」と思わずに、ぜひ周囲の方に相談なさって下さい。
相談できる窓口も多くあります。
もちろん、オープンハートにお問い合わせ頂いても大丈夫です。
1人で考え込まずに、助けを求めて下さい。

自殺願望を抱くほど苦しむ人が1人でも少なくなるよう、願ってやみません。