子供の頃の感情、思い出せますか?
この間、テレビで「はじめてのおっかい」を観て、泣いてしまいました。
「あの番組を観ると泣いてしまう」という人、多いですよね?
あなたは「はじめてのおっかい」のどこに感動しますか?
- 自分の子供がちょうど同じくらいで、その姿と重ねてグッとくる
- 自分の子供はもう大きくなったけれど、あんな小さい頃もあったなあ、と懐かしくなる
こんな方、結構多いと思います。
大人の目線で、「子供って健気で可愛いなあ」と思っているのですよね。
ところで、
「自分が子供だった頃を想い出して、共感した」
という人はいますか?
大人の目線ではなく、子供の目線で共感したパターンですね。
- 私も、昔おつかいに行って、大人の人に上手く説明できなかったなあ
- 買うものを忘れたり、お店のどこにお目当てのものがあるか見当もつかなくて、大変だったなあ
こんな風に、子供に共感した人、自分の子供の頃を想い出して感動した人は、
感情が豊かで、イキイキと毎日を過ごせているのでは、ないでしようか。
一方で、子供の頃の感情がよみがえらなかった人は、感情が希薄になっていたり、人間関係にトラブルを起こしやすいなど、
問題を抱えている可能性があります。
子供の頃の感情を抑圧すると、「ゆがみ」が出ます
精神状態が不安定は人は、子供の頃に感じた、
悲しい・怖い・不安・嫌だ
といった辛い記憶を、心の奥底に抑圧しているこが、とても多いです。
感情を抑圧すると、どこかに「ゆがみ」が出てきます。
辛かった感情を見たくなくて抑圧すると、感情は不安定になるのです。
- 心が狭くなって常にイライラする
- 感情の起伏が大きくなる
- 無気力、無責任になる
- 感動したり、ワクワクすることがなくなる
こんな症状が出てくるんです。
母親が亡くなった辛さを抑圧していたAさん
Aさんは、小学生の頃、事故で母親を亡くしました。
私は話を聞いただけで、そのクライアントさんが辛い想いをしただろうと涙が出そうでした。
でも、当の本人は、当時、どんな気持ちを抱いていたか、あまり覚えていないそうです。
悲しいとか寂しいとか、感じた記憶がないんですよね。
この話をすると、聞いた相手が辛そうな顔をするのですけど、
私は辛い想い出と考えていないので、
逆に戸惑っちゃいます。
あっけらかんとした感じです。
では、精神状態が健全な状態かというと、そうでもないんです。
1人いると寂しくて寂しくてたまらないので、パートナーにどっぷり依存している。
更に、「そのうちパートナーが去って行ってしまうかもしれない」という見捨てられ不安を常に抱えていて、精神状態は不安定なのです。
Aさんには、カウンセリングで、子供の頃の辛い気持ちを想い出すワークを行ってもらいました。
すると、母親に対する寂しさ・悲しさ・怒り、色々な感情が出てくるようになりました。
Aさんは、当時、あまりに辛くて、感情から目をそむけ、見ないようにしていたことに気がついたのです。
抑圧していた感情に気づき、その気持ちを癒したAさん。
以前より感情豊かになり、孤独感や不安感がなくなっていきました。
パートナーへの依存もおさまり、良好な関係を築けるようになりました。
それまでは、常にパートナー中心の生活でしたが、趣味を楽しめるようになり、
自分の時間を大切にするようになって、イキイキとした生活を送れるようになりました。
子供の頃の気持ちを、鮮明に想い出しますか?
小さい子供を見て、共感できますか?
あなたが子供だった頃の気持ちをハッキリと思い出せますか?
共感しない・想い出せない人は要注意です。
あなたは、子供の頃の辛い感情を抑圧しているかもしれません。
ゆがみが出て、人生が苦しくなっている可能性があります。
ぜひ、ご自分の状態を、チェックして下さいね。