羽生選手も実践!感情コントロール法
今回は、羽生選手も実践する、感情コントロール方法をご紹介します。
アダルトチルドレン(ac)は、ネガテイプな感情をコントロールできなくて、巻き込まれてしまうことが多いですよね。
- 自分はダメだ、と落ち込んだり
- 人に嫌われている、と怖くなったり
- 将来どうなるのだろう、と漠然とした不安にさいなまれたり
- 怒りが抑えきれずに爆発したり
上手く感情をコントロールできないのは、アダルトチルドレン(ac)の特徴の1つでもあります。
頭で理解しても感情がコントロールできない
Aさんは、職場でちょっとしたミスをしました。
周囲の人は、「全然気にしなくて大丈夫だよ。」と優しく接し、上手くフォローしてくれたそうです。
でもAさんは、
「自分はミスをして、周りの人に迷惑をかけてしまった。
自分はダメな人間だ」
と自分を責めに責めました。
頭では、
「大したミスではないから、気にする必要はないはずだ。
誰だってこれくらいのミスはするよ」
と理解しているのに、
「自分はダメ人間だ」という落ち込んだ気持ちは、どんどん強まるばかりです。
それからも、ちょっとしたミスをするたびに、「自分はダメな人間なんだ」という想いが出てきて、だんだんとウッつぼくなってきました。
「これ以上、ダメな自分がいることで会社に迷惑をかけたくない!」
と、Aさんは、数か月後に会社を辞めてしまいました。
頭では「大したことはない」と分かっていても、感情をコントロールすることができなかったのですね。
感情をコントロールするたった1つの方法
では、どうすれば感情をコントロールすることができるのでしようか。
それは。。。
感情をそのまま受けとめる
これだけです。
とっても簡単ですよね。
でも、意外と皆さん、この簡単なことができていなくて、感情に巻き込まれているのですよ。
Aさんは、「自分はダメな人間だ」と思って落ち込んだ時、
「ダメと思う自分を何とかしたい」
「落ち込むのはイヤだ」
と、もがいていました。
これは、感情を否定したり、逃げていることになるのです。
ネガテイプな感情が出てきたら、
「ああ、自分のことをダメ人間と思っているんだなあ。
落ち込んでいるなあ。
辛いなあ。」
とそのまま感情を受けとめるだけで良いんです。
しばらく感情を味わっていると、感情は収まっていきます。
感情を受けとめてメンタルを強めた羽生結弦選手
先日、ネットニュースに、羽生選手の「感情コントロール方法」が紹介されていました。
羽生選手は、本番前に緊張している時など、
「ああ、緊張しているな」
と、感情に気づき、受けとめることで、メンタルが強くなったそうです。
たしかに、平昌オリンピック後のインタビューで、「怪我で練習できない不安をどう乗り越えたのか」と聞かれた時も、
「乗り越えようと思わなかった。
辛いなら辛い、不安なら不安と、そのまま認めただけ。」
といった内容のことをおっしゃっていました。
羽生選手は子供の頃から心理学を学んで自己コントロールに活かしていたそうなので、 心の仕組みをよくわかっているのですね。
感情を受けとめないと。。。
感情は受けとめないと、逆にどんどん大きくなります。
感情が生じるのには、必ず理由があり、メリットがあります。
Aさんが「自分はダメな人間だ」と落ち込んだのは、
「失敗を繰り返さないように、自分の行動を反省したり、今後の行動についてもっと慎重に考えるため」
でしよう。
「落ち込み」という感情は、「これからは、失敗をしないように起動修正してね」とメッセージを送っていたのです。
ミスをしても何にも感じなかったら、Aさんは今後もミスをし続けてしまいます。
「落ち込み」によって、次のミスを未然に防ぐことができる、というメリットがあったのです。
でも、その「落ち込み」を受けとめずに逃げたり無視すると、ますますメッセージを強めます。
「今後、失敗しないように、早く気づいて」と、どんどん落ち込みは強くなっていくのです。
だから、
「教えてくれてありがとう。これから気をつけるよ」
と落ち込みを受けとめてあげれば、目的が達成されたから、落ち込みは収まるのです。
ぜひ、ネガテイプ感情が出てきたら、「あ~出てきたな」と丸ごと受けとめて下さいね。