自分らしさとは?宇野昌磨選手に学ぶ
一週間ちょっと前になりますが、フィギュアスケートの全日本選手権がありました。
今シーズン絶不調だった宇野昌磨選手が、羽生結弦選手をおさえて優勝したんですね
不調からの復活の鍵は、宇野選手が自分らしさを取り戻したことです。
宇野選手が、どのように考え方を変えて、自分らしさを取り戻したか、
生きづらさ改善のヒントをご紹介します。
オリンピック後、変わってしまった宇野選手
平昌オリンピックが終わってから、宇野選手のインタビュー内容がだいぶ変わりました。
オリンピックまでは、
- 自分のスケートがしたい
- スケートを楽しみたい
そんなことをいつも言っていて、試合もリラックスして楽しんでいる様子でした。
オリンピックの時も、
- ジャンプで転倒したことが面白くて、笑いながら演技したり
- オリンピックと他の試合との違いを感じ取れず、
「最後まで、オリンピックがどんなものか、分かりませんでした」
といった迷言を残したり
宇野選手らしい、ホンワカしたところが魅力でしたよね。
それがオリンピック後は、真面目な表情をしていることが多くなりました。
ちょっと余裕がない感じ、無理をしている印象を受けました。
インタビューの内容も
- 勝たなければ
- 強くならねば
- 羽生選手のようにならなければ
- 周囲の人の期待に応えなければ
- 楽しんではいられない
こんな趣旨の内容に変わっていきました。
完全に自分らしさを見失って、表情は硬くなり、
「辛い」という言葉も多く聞かれるようになって
見ていて、とても苦しくなってしまいました。
カウンセリングをして、自分らしさを取り戻してあげたいなあ
と心配していましたが、
今回、ようやく肩の荷が下りて、宇野選手らしさを取り戻せたことに、とても嬉しくなりました。
宇野昌磨選手の言葉
今回の全日本選手権後のインタビューで、不調から復活を遂げた理由について、
宇野選手は次のようなことを言っていました。
今回は、楽しく練習も試合もできました。
ここ2年間、辛い思いの方が多かったが、
久々に、スケートをやってきて良かった、と思える試合ができました。
アスリートというものは、もっと強くなければいけない
と強く思っている時期もありました
オリンピックで自分が思った以上の結果を出したことで、
去年は更に「強くなりたい」と思って、
自分へのプレッシャーを、自分で大きくしてしまった。
ゆず君みたいに強くなりたい
という思いから結果を出せなくなってしまった。
でも、僕は羽生選手ほど、自分に厳しくなることができません。
ゆずくんみたいに、自分に厳しく強くあることはできませんけれど、
僕は僕らしく、せっかくこういう舞台で戦いているからこそ、
- スケートを楽しみたい
- 今の自分を楽しませてあげたい
- ここまで頑張ってきたご褒美をあげたい
と思うようになった。
世界選手権についても、去年みたいに「1位になりたい」と思って、行くつもりはない。
「楽しめそうだな」と思える練習をして、世界選手権に臨みたい。
アスリートとしての自覚がない
と言われるかもしれないけれど 、
僕は、今後もこんな感じで行きたいなと思っています。
- アスリートというものは、こうあらねばならない
- 羽生選手のように強くならなければならない
と無理をしたことが、苦しみを生んでいたということですね。
そして、 そういった無理を手ばなし、
人にどう見られようと自分らしく楽しもう
と自分を取り戻したことで、楽になったんですよね
宇野選手のインタビューを、横で聞いていた羽生選手の言葉です。
やっと、昌磨が昌磨らしく戻ってこれて、良かったなってすごく思いますし、
だからこそ、オリンピックの銀メダリストになれたんだよ、って僕は思ってます
宇野選手の強さは、
人真似をするのではなく、宇野選手らしくあることから生まれてくる
ということを、羽生選手はわかっていた、ということですね。
あなたは自分らしく生きていますか
大切なのは、
- 「こうあらねばならない」
という常識 - 「人にどう見られるか」
「どう評価されるか」
に縛られない生き方、ということですね。
今、人生が苦しいと思っている方は、次のことを考えてみて下さい。
- 自分はどう生きるのが楽しいのか
- どういう生き方が好きなのか
- どんなことをしている時が、自分らしいのか
- 苦しまない生き方ってどんなものなのか
そんなことを、ぜひ考えていただきたいと思います
例えば、
- 妻たるもの
- 夫たるもの
- 母親たるもの
- 父親たるもの
- 娘たるもの
- 息子たるもの
- 社会人たるもの
- 会社員たるもの
こうでなければならない、に縛られていませんか?
無理をしていませんか?
そういったものを一旦、取り外してみてください
そして何物にも縛られず、自分はどんな風に生きたいのか、どんなことをしている時が満足なのかを、是非考えてみてください
そうすれば、生きづらさは改善していきます。