「反省」と「後悔・自責・罪悪感」は全く別物
この間、カウンセリングで、
「仕事でまた失敗して、1週間、ずっとクヨクヨと悩んでしまいました。
こんな、反省ばかりしていては、ダメですよね?」
と聞かれたので、思わず、
「いやいや、あなた、全く反省していませんよー!」
と、突っ込んでしまいました(笑)
この方は、「反省」という意味を誤解されているようです。
カウンセリングをしていると、ほとんどの人が
- 反省
- 後悔、自責、罪悪感
の2つを、混同していることに気がつきます。
あなたは、2つの違い、わかりますか?
そして、うまく使い分けていますか?
反省しているつもりで、くよくよと後悔したり、罪悪感を抱いたり、自分を責める人、とっても多いんです。
冒頭の方は、まさにこの例です。
あるいは、
「誰でも失敗をします。失敗する自分を受けいれましょう」
とお伝えすると
「じゃあ、反省はしなくても良いんですね?」
と質問されることもあります。
いえいえ、反省は、しなければいけません。
ここで整理しましょう!
生きる上で、
- 反省はとても大切なもの
- 後悔、自責、罪悪感は不要なもの
です。
この区別をしっかりつけることで、不必要に悩まず、幸せに生きることができます。
「反省」って何?
まず、意味を理解しないと、両者の区別はつきません。
「反省」とは、
うまくいかなかったり、失敗した原因を把握して、
次に同じ過ちを繰り返さないよう、しっかり対策を考えること
です。
つまり、原因をハッキリさせ、未来をより良く生きるよう、
健全に考えることなんです。
日本では、「反省」というと、「申し訳ありませんでした」という謝罪の意味で使われがちですが、
本来の「反省」は、未来志向の健全な対応です。
一方で「後悔、自責、罪悪感」は、
- 何てことしてしまったんだ
- こんなことをする自分は、ダメな人間だ
などと、理屈抜きに自分を追い込む感情・行動のことです。
言いかえれば、
「反省」は、理性的な行動ですが、
「後悔、自責、罪悪感」は、単なる感情論、とも言えます。
両者の違いを知れば、
必要なのは反省で、後悔・自責・罪悪感は不要なものであることが、わかりますよね。
失敗した時、どうしている?
普段の言動を思い起こしてください。
あなたは、何か上手くいかなかったり、失敗した時、どちらの行動を取っていますか?
ほとんどの方は、いつまでも後悔したり、罪悪感を感じたり、自分を責めているのではないでしょうか・
「悩まない人・幸せに生きる人」と、
「悩む人と・不幸せな人」の違いは明白です。
悩まない人は、失敗しても、
「じゃあ、次、失敗しないためには、どうしたら良いのだろう?」
と、健全に、前向きに考えます。
一方で、悩む人は、
「またやっちゃった、自分ってダメだなあ」
と悩み、自分を責めます。
そして、健全な対応策は考えません。
いつも自分を責めがちな人は、「では、今後はどうしたら良いか」と健全な考えにシフトして下さい。
それだけで、生きづらさは軽減します。
大いに反省して、後悔・自責・罪悪感は手ばなしましょう!