決断できない人の、2つのパターンと対応策
アダルトチルドレン、毒親育ちなど、悩みやすい方・生きづらさを抱えている方は、なかなか決断ができず、ストレスを溜めることが多いです。
いわゆる、「優柔不断」ですね。
決断できないのには、大きく分けて2つのパターンがあります。
今回は、それぞれの特徴と対応策について、ご紹介します。
1.決断後のデメリットを考えてしまう
決断した後のネガティブな面を考えて、不安になるケースです。
- 失敗するのではないか
- 良くないことが起こるのではないか
- 役に立たないのではないか
こんな風に、デメリットばかり考えて、いたずらに不安になり、決断できないのですね。
一方で、悩まない人、スパっと決断する人は、
この決断をすることによって、どんな良いことがあるだろう
とメリット面を考えます。
決断できるようになるには、デメリットだけでなく、メリットもよく考える必要があるのですね。
そして、デメリットばかり考えると、せっかく決断しても、デメリットな出来事が起こりやすくなります。
一方でメリットを考えると、決断後もそのメリットが起こりやすくなります。
なぜなら、脳は、
「考えたことを願望と認識して、願望を叶えようとする働き」
があるからです。
決断後のデメリットばかり考えてしまう方、注意して下さいね。
2.損得を考えて本質を見誤ってしまう
2つ目は、損得を考えてしまい、本当に選ぶべきことを見誤ってしまうパターンです。
例えば、私のところには、長年、生きづらさで悩んで、
「何とかしたい!何としてでも改善したい!楽になりたい!助けて下さい!」
とカウンセリングのお申込みをされる方が、たくさんいます。
でも、一部の方は、
「お金がもったいないから、やっぱり止めます」
と、決断を翻してしまいます。
一度はお問い合わせしているのですから、お金は払えるはずです。
でも、損得勘定が働いて、「損したくない、お金がもったいない」となり、一番大切な、
- 長年の生きづらさを改善して、楽になる
という本来の願望、願いを忘れてしまうのです。
損得に惑うわされない人は、
「何が1番大切で、優先すべきことか」
ということを、よくわかっています。
ですので、ブレずにスパッと、決断ができるのです。
損得で物事を考えやすい人は、「今、本当にすべきことは何だろう?」ということを、よく考えてみて下さいね。
過去の経験が、決断を鈍らせる
どちらのパターンも、過去の経験に引っ張られています。
1つ目のパターンの場合は、過去に失敗したことがあったのでしょう。
2つ目のパターンの場合も、過去に「損をした」と思ったことがったのでしょう。
こういった、いわゆる「失敗体験」に引っ張られて、人は決断を鈍らせます。
ですので、決断したことによる「成功体験」を思い出しましょう。
決断したことにより、どんな良いことがあったか、どんな得をしたか、それを考えることによって、決断がしやすくなります。
決断よりも、「どう生きるか」が大事
最後に。
カウンセリングでよくお伝えしていますが、決断することそのものよりも、決断後に「どう生きるか」がとても大切です。
決断できない人は、このことを、よく言い聞かせて下さい。
実際、決断を失敗ととらえるか、成功ととらえるかは、その後の生き方や、考え方によるところが大きいのです。
ですので、決断までにかける時間・労力はそこそこにして、決断後、悔いのないように生きて頂きたいと思います。
今回の記事では、大まかに決断できないパターンをご紹介しましたが、人それぞれ、細かい特徴があります。
カウンセリングでは、丁寧にその人特有の特徴を解き明かしますので、ご興味ある方は、お受け下さいね。