過去は変わる ~パニック障害になって良かった~
私のところにカウンセリングいらっしゃる方は、皆さん、苦しい過去を抱えています。
- 子供の頃から、アダルトチルドレン・毒親育ちとして親に不適切な対応を受けたり
- 学校で、いじめや仲間外れなど辛い経験をしたり
- 職場やママ友などの人間関係などにつまづいたり
- うつ、対人緊張、パニック障害、自律神経失調症など、心身を病んでしまったり etc
お話をお聴きしているこちらも、胸が痛くなることが多いです。
でも、過去が辛いままだと、「今」をより良く生きるのは難しくなります。
過去を引きづってしまい、意識が過去に向いてしまうからです。
- あの人に言われたこと、されたことがずっと頭から離れない。。。
- 何であの時、失敗しちゃったんだろう。。。
- あの時、ああすれば良かったなあ。。。
- まだ頑張れたのに、自分は諦めちゃったなあ。。。
- あー、自分の人生、ずっと苦しかったなあ。。。
- 自分って、何て恵まれていないんだろう。。。
このように、過去を引きずっているうちは、「今」や「未来」に意識が向かず、前向きな人生を送ることができません。
パニック障害になって良かった
これは、あるクライアントさんが、数回カウンセリングをお受けになった後、おっしゃった言葉です。
頑張り屋さんで、無理をしすぎてパニック障害になり、いつも不安で一杯、人に依存する状態に。
不安や恐怖心が強すぎて、最初は、「カウンセリングを受けたいけれど、怖くて受けられない、でも変わりたい!」と葛藤されていました。
何回かメールのやり取りをさせて頂き、「カウンセリングで悪化することは無い」ということをご理解頂き、ようやく1回目のカウンセリングが実現。
でも、最初のカウンセリングでは、お話していてもすぐに、「怖い怖い!」とパニックを起こしそうになっていました。
また、パニック障害になったことが、トラウマのような辛い過去となり、思い出したくないけど思い出して苦しむ、そんな悪循環にも陥っていました。
それが、数回カウンセリングをお受けになってすっかり落ち着き、こんなことをおっしゃられました。
パニック障害は、自分の人生を見つめる為の、より良い人生を歩んでいくためのギフトだった
あの経験が無かったら、学ぶことができなかった
苦しかった過去が、意味のあるものに変わった
自分で人生を変えることができた!
こんなことをおっしゃりながら涙を流されて、私も感動して泣きそうになりました。
過去が変わる、人生が変わる瞬間に立ち会えるのは、カウンセラーとして、とても嬉しく、ありがたいことです。
このように、辛い過去が、大切なものに変わった時、人は前を向き、幸せに生きることができるのです。
過去を変えるには
過去に縛られている方は、心が傷ついた状態です。
大切なことは、自分の気持ちを受けとめ、「傷ついた自分を受けとめる」ということです。
前を向けない人は、傷ついた自分を見たくなかったり、失敗した過去の自分を否定しようとしています。
でも、過去の自分を拒絶すれば、傷は深くなり、ますます過去に縛られてしまいます。
拒絶するのではなく、「辛かったよね~、苦しかったよね~」と寄り添うことが大切なのです。
過去に縛られている方、寄り添うかわりに、「傷ついた自分は見たくない!」となっていませんか?
傷が癒れば、心は回復し、上向いてきます。
無理に「今を生きなきゃ」と考えなくても、「今」を生きられるようになります。
ぜひ、過去を変え、「今」を生きましょう!