「私は苦しい」ではなく、「苦しみ」という「症状」があるだけ
- 怒ってしまう時
- 不安で不安でいっぱいの時
- 後悔や罪悪感を抱く時
- 自己否定してしまう時
- 悲しいとき、寂しいとき、孤独な時
こんな時、あなたはどのように対処しますか?
「こんな自分は嫌だ、何とかして変わりたい!」
なんて思ったりしませんか?
でも、
- 変わりたい
- ネガティブなことを考えないようにしよう
- 怒りたくない
- 明るい気持ちでいたい
こう、思えば思うほど、苦しみの悪循環に入り込んでしまうのではないでしょうか。
それは、「苦しみ(ネガティブ感情)」と「自分」が一体化してしまって、
苦しんでいる私
を、作り出してしまっているからです。
つまり、
「苦しみ(ネガティブ感情)」があるよね~
ではなく、
「私」は苦しい!
となってしまっているのです。
本来、「苦しみ(ネガティブ感情)」と「自分自身」は別物なのです。
両者を分けると、心は軽くなっていきます。
今回は、「苦しみ」と「自分自身」の分け方をお伝えします。
「苦しみ」という症状
人は、苦しみと一体化して、
苦しんでいる自分
を作り出します。
- 怒っている自分
- 不安でいっぱいな自分
- 後悔、罪悪感を抱く自分
- 自己否定している自分
- 優越感や劣等感を抱いている自分
- 孤独な自分
- 寂しい自分
- 悲しい自分
- 嫉妬する自分
こんな自分を作り出しては、その自分を嫌って、何とか、逃げ出そうとあがきます。
でも、実際は、
「苦しんでいる私」
がいるのではなく、単に、
怒り、不安、後悔・罪悪感、悲しみ、寂しさ、孤独感
という「症状(ネガティブ感情)」が出ているだけです。
「苦しみ」という症状 があるだけなのです。
これは、「咳」や「クシャミ」といった、身体的症状が出ているのと、同じようなものです。
咳やクシャミをする時、わざわざ、
- 「咳」をする自分がいる
- 「クシャミ」をする私
なんて考えないですよね?
- あ、咳が出た
- クシャミ、しちゃったなあ
こんな感じですよね。
つまり、咳やクシャミと、自分が一体化しないで、「症状」として捉えているのです。
ネガティブ感情も一緒です。
- あ、怒りを感じるな
- 不安が強めだなあ
- 後悔や罪悪感が出ちゃったな
- 悲しみ、寂しさ、孤独感があるな
このように、苦しみ(感情)と一体化せず、「症状」として捉えれば、苦しみは楽になっていきます。
カウンセリングではよく 感情の事を、「生理現象ですよ」なんてお伝えしています。
ネガティブ感情、それ自体に、大した意味はないのです。
ただ、出てきているだけです。
咳やクシャミと一緒です。
症状と一体化して、苦しみを大きくしないことが大切です。
「苦しい私」がいるのではなく、ネガティブ感情という「苦しみの症状」が出てるんだなあ
こんな風に受け止めると、気持ちが楽になっていくのですね。
「症状」に対して、適切な処置をする
もし、咳やクシャミが、風邪などが原因で出たのなら、適切な対応を取りますよね?
風邪をひいたとき、どうしますか?
- 無理しないで、体を休めよう
- 体を温めよう
- 今日は仕事を休んで、ゆっくりしよう
こんな風に、自分を労わりますよね。
怒りや、不安や、後悔・罪悪感、寂しさ、悲しさ、孤独感など、ネガティブな感情が出た時も一緒です。
風邪で苦しんでいる自分を慈しむように、
ネガティブな状態で苦しんでいる自分を、
邪険にしないで、痛めつけないで、
慈しんで優しく接することが、大切です。
- そっか、イライラしちゃうんだね
- 不安が出る時もあるよね
- 後悔したり罪悪感が出て、辛いよね
- 寂しいんだね、悲しいんだね、孤独を感じるんだね、ヨシヨシ
このように、自分自身に対して共感して、寄り添ってくださいね。
「苦しみ(ネガティブ)」という「症状」と一体化して苦しみを大きくするのではなく、
症状に対して、適切な対応(共感・寄り添い)を取って下さいね。
症状(苦しみ)は、軽くなっていきますよ。