感情との上手な付き合い方「感情はお天気と一緒」
皆さん、日々、色々な感情が出ますよね?
私も、毎日、毎時間、毎分、感情がコロコロ変わっていきます。
今日も、朝は穏やかな気分で起きたのですが、
日中に失敗をしてしまい、不安が出てきたりしました。
これって、お天気みたいだと思いませんか?
昨日は、晴れて(穏やかな気持ち)いたのに、
今日は、雨がぐずついて(寂しい気持ち)になる。
さっきまで、雨が降りそうな天気(気持ちが晴れない)だったのに
明るく(楽しい気分に)なってきた
感情も、天気と同じように、いつも一定ではなく、揺れ動くものなのです。
今回は、感情と天気の共通点をご紹介しながら、上手な感情との付き合い方をご説明します。
お天気と一緒①「感情に一喜一憂しない」
上でも書きましたが、感情はお天気と同じように、
毎日、毎時間、コロコロと変化します。
清々しい晴天の日もあれば、嵐のような日もあります。
そんな、一貫性の無いお天気のことを、いちいち真剣に取り合っていては、毎日がしんどくなりますよね?
感情も同じです。
一貫性が無く、コロコロ変化する気持ちに、毎回毎回、真剣に向き合っていたら、疲れ果ててしまいます。
「あ~、今はポジティブな気持ちだなあ」
「ちょっと落ちているなぁ」
こんな風に、どんな気持ちの時も、軽やかに受け止め、
一喜一憂しないことが、非常に大切です。
今、落ち込んでいても、必ず感情は変化します。
また、明るい気分になるのです。
逆に、今、良い気持ちでいても、
そのうち、良い気持ちも消えていきます。
一喜一憂しないで、感情をあるがまま受け止めていると、普段から気持ちが軽くなり、悩みにくくなります。
お天気と一緒②「感情は思い通りにならない」
明日は出かけたいから、晴れて欲しい!
どんなに願っても、雨が降る時は勝手に降ります。
つまり、お天気は、人間の思い通りにならないのですね。
感情も一緒です。
感動したい!
と思っても、条件がそろわなければ、感動できません。
不安を感じたくない!
と思っても、自然と不安は生じてきます。
感情も、お天気と同様に、
自分の思い通りにはいかない
ものなのです。
カウンセリングにいらっしゃる方は、
- 不安を感じたくない
- 毎日を楽しみたい
などとおっしゃられます。
でも、思い通り、感情を生じさせることも、生じさせないようにすることも、できません。
だから、
- 不安を感じたくない
- 楽しみたい
と願えば願うほど、自分の思い通りにならない苦しみが出てきてしまいます。
お天気と一緒で、
感情は望もうと望むまいと、
生じるときは生じるし、生じない時は生じない
のです。
お天気と一緒③「現実を受け止め、活かす」
「晴れて欲しいなあ」と思っているのに、雨が降ってしまった時。
- 何で雨が降るんだ!
- どうにかして止んで欲しい!
このように現実を否定すると、苦しんでしまいます。
でも、
- 雨が降るならしょうがない
- 雨が降っても、楽しめることをしよう
- 外出はやめて、撮りだめていたドラマを観よう
- せっかく雨が降ったから、先日買ったレインコートを着てみよう
このように、現実を受け止め、さらに、
その現実を上手く活かせば、むしろ楽しみが増えていきます
感情も同じです。
例えば、不安が出てきたら、まずは、
「誰だって、不安を感じるよね~、よしよし」
と、不安な状態を否定せず、受け止めることが大切です。
「不安を感じてる、どうしよう!」
と、不安感を消そうとしないことです。
そして、
- 不安を感じることで、将来の備えができるな
- ミスを未然に防ぐ対応を、しっかり考えよう
などと、不安を活かして、人生を実りあるものにできるのです。
よく、カウンセリングで話題に出しますが、
世界中で、コロナ対策に力を入れていますよね。
これも、「不安・恐怖」という感情が元になっています
- 感染したら嫌だ
- 死んだらどうしよう
こういった不安や恐怖心が原動力となり、適切なコロナ対策に繋がっているのですね。
もし、不安や恐怖心が生じなかったら。
- 感染したって良いや
- 死んだって構わないでしょ
こんな風に考えて、何の対策も取らず、「人生滅亡」まで至ってしまうかもしれないのです。
つまり、多くの人が忌み嫌う、不安や恐怖も、より良い将来の為に、活かすことができるのです。
晴れなら晴れを活かし、
雨なら雨を活かして、
実りある生活を創造するように、
不安も恐怖も、寂しさも悲しさも、
感情の活かし方次第で、実りある人生に変えることができます。
ですから、
「生じてくる、生じてこない」に焦点を当て、
ビクビクしたり、一喜一憂するのではなく、
「感情が生じてきたら、受け止め、活かす。
何が生じてもOK。」
という視点を持つと、生きづらさは改善していきます。
ぜひ、心がけて下さいね。