感情と上手に付き合うと、生きやすい
先日、順調に改善されているクライアントさんが、
こんなことをおっしゃられていました。
全然褒めてくれない厳しい上司から、
いつもダメ出しされたり、キツイ対応を受けたりして、
悲しみや怖さといった気持ちが生じて、辛かったです。
また、上司にダメ出しされるたびに、
自分自身を否定したり、責めるこもが多く、
それも苦しかったです。
でも、最近、そういった気持ちが生じても、苦しまず、楽になってきました。
楽になられて、良かったなあと思いました。
でも、どうして、楽になったのでしょうか?
カウンセリングでは、その理由を、分かりやすく説明して下さいました。
ぜひ、他の方にもお伝えしたいなと、今回、記事にします。
この方のように、
悲しさ、怖さといった、ネガティブな感情が生じても、
苦しまず、楽にいることができるのですね。
クライアントさんの言葉をご紹介しながら、
感情との付き合い方を解説します。
感情を切り離せるようになった
このクライアントさん、楽になった理由を、こんな風に説明して下さいました。
今までは、
感情が私
感情=私
になっていて、苦しんでいました。
でも、最近は、
感情を切り離す
ことができるようになり、楽になりました。
非常に端的に、感情との付き合い方を、表現して下さいました。
私達は、感情や想いと一体になって、
感情が自分そのもの、気持ちが自分自身と勘違いしてしまいます。
- 悲しみ、寂しさ、恐怖心、不安が生じたら、ドップリ浸かってしまう
- 怒りが生じたら、怒りそのものになってしまう
- 「自分はダメだ」と自己否定する想いが生じたら、
それを単なる「思考」と見なせず、
本当に自分はダメな人間だと、思い込んでしまう
でも、感情も、気持ちも、想いも、思考も、
自分自身ではありません。
単なる感情であり、気持ちであり、想いであり、思考に過ぎないのです。
それらと一体化しなければ、切り離して客観的に観れれば、
苦しみ続けることなく、楽になれるのです。
ただ「知る」ということ
感情や思考と距離を取るには、特別なことは必要ありません。
ただ
「知る」
ことをすれば良いのです。
- あ~、悲しみが出たな
- 今、怖いという感情が生じたな
- 「自分はダメだ」という思考が出たな
こんな感じで、ただ、生じたものを「知る」のです。
そうすれば、自然と客観視でき、感情や思考と距離を取れるようになります。
感情を他人事のように捉える
感情を知る時、
「自分は悲しい」ではなく、
「悲しさという感情が生じている」
といた具合に、感情=私にならないように、
「感情」という、私とは別のものが生じた、と知っていきます。
こうすると、感情と一体化せず、感情を他人事のように捉えられるようになっていきます。
「自分はダメだ」という思考が生まれても、
「そういう思考が生じたな~」と他人事のように知るのですね。
こうすれば、感情や想いや思考に巻き込まれなくなっていきます。
感情や思考は、
「出ないようにしよう!」
と思ったところで、自然と生じてきます。
「不安なんて出ないでくれ~」
と思っても無理なので、そう思えば思うほど、苦しみは増していきます。
そうではなく、
- ただ知る
- 他人事のように捉える
ようにすれば、苦しみはそこで終わるのです。
あなたはいつも、
感情=私
になっていませんか?
もし辛い感情が出ていたら、
その感情が生じている様子を、客観的に「ただ知って」下さいね。