怒りを手ばなすコツ
コラムが、久々になってしまいました。
実は、トラブルに巻き込まれ、なかなか、コラムやyoutubeまで手が回りませんでした。
今回、私は大きな被害を受けました。
加害者側は、表面上はある程度、過失は認めているのですが、
心では申し訳ないと思っていないのは、態度を見れば明らかで
謝罪も口先だけの印象。
被害を与えたことを申し訳なく思う、そんなことより、
自分の支払う損害賠償の金額を、少なくしようと必死。
私の言動の辻褄が合わない所を、何とかして見つけてそこを突こうと、色々とケチをつけてくる始末。
正直な所、理不尽だし、納得がいかないし、不愉快で、怒りが生じることもたびたびありました。
理不尽な事態に巻き込まれることは、生きていれば、誰しもが経験することだと思います。
今回、生じてきた怒りに対して、私がどのように対処したか、せっかくですのでご紹介したいと思います。
「怒りを手ばなす」と決意する!
これ、最も重要なのです。
怒りが生じること自体は、自分でコントロールすることはできません。
怒りが生じる条件が整えば、自然と怒りは生じてしまうのです。
でも、怒りを増幅させず、手ばなすことは、自分でコントロールできます。
私は今回、怒りが生じるたびに、
「私は、この怒りを大きくしないし、巻き込まれない。
すぐさま手ばなして、相手にしない」
と、自分に言い聞かせ、心を平安に保つ努力をしました。
カウンセリングでは、
「怒りがおさまりません」
「イライラして、子供にあたってしまいます」
こんなご相談をよく受けます。
でも、多くの方は、
「怒りが生じても、自分はそれを膨らませないぞ。
絶対に手ばなすぞ!」
という決意が無いのですね。
だから、アンガーマネジメントと言う、「怒りの対処方法」を色々お伝えしても、
効果が出にくい方もいます。
これは、よく、ダイエットに例えてご説明しています。
どんなに良いダイエット方法をお伝えしても、
「絶対にやせるぞ!」という決意が無ければ、ダイエットは成功しません。
怒りに巻き込まれて、どんどん怒りを大きくする方は、
寝そべってポテトチップスを食べながら、ダイエット番組を観て、
「あ~あ、瘦せたいな」
と言っているようなものなのです。
「何が何でも痩せるぞ!」と決意ができて、初めてダイエットが成功するように、
怒りを手ばなすには、
「何が何でも、怒りを手ばなすぞ!」
という強い意思が必要不可欠なのです。
「いつも怒ってしまう」
「怒りが収まらない」
こんなお悩みの方。
ご自身が、強い意思を持って怒りに向き合っているか、チェックしてみて下さいね。
怒りを受け流す
決意を持ったら、次に行うことは、ただ、怒りを受け流すことです。
この「受け流す」ということが、結局「手ばなす」ということになります。
私は、怒りが生じるたびに
「あー、怒りが生じたな。」
と、ただ、その怒りを受け流しました。
呼吸に意識を向けたりして、怒りを増幅させるような思考をしないようにするのです。
これは、身体の痛みに例えて、ご説明したりします。
今、まさにワクチン接種が進んでいますが、
注射を打てば、痛みが生じますよね。
「痛い!なんでこんなに痛いんだ。だから注射は嫌だ」
などと、思考を膨らませるのではなく、
「あー、痛みがあるなあ」と、ただ、痛みを感じる。
こんな感じで、ただ、怒りを感じるようにします。
その際、呼吸など、身体の感覚に意識を向けると、やりやすかったりします。
ただ、この受け流しも、「怒りは手ばなす」という決意が無いと、なかなか上手くいきません。
決意が弱いと、すぐに、怒りのエネルギーに巻き込まれてしまいます。
だから、やはり、意思を持つことが、とても重要です。
すぐには、上手くいかないかもしれませんが、
今回のコラムをご参考に、段々と怒りを上手く付き合えるように、
ご一緒に頑張りましょうね。