生きづらさ改善:「モデリング」が間違っていると生きづらい

 

あなたは、

「●●みたいな人間になりたい」

と、思ったりしませんか?

例えば、

 

  • 明るくて、社交上手な人
  • 普段、寡黙でも、主張すべき場面では、毅然として自分の意見を言える人
  • 物腰が柔らかく、ちょっと控えめに、人の話をじっくり聞ける人
  • いつも穏やかで、ニコニコしている人
  • 色々なことに興味を持ち、アクティブに新しいことにチャレンジしている人
  • 真面目にコツコツと、不平不満を言わず、物事に取り組める人
  • やりがいのある仕事を持って、充実した日々を送っている etc

 

このような人間になりたい!

と思うこと、ありますよね?

 

生きづらさを抱える方は、皆さん、

「●●みたいな人間になりたい!」

と、おっしゃって、そうなれない自分を否定し、苦しんでいます。

 

ところで、

「●●みたいな人間」

には、2パターンあります。

 

1つ目は、

 

理想が高いパターン

 

です。

 

私は将棋が趣味で、強くなれたら良いなあと思いますが、

「藤井聡太2冠のような、鮮やかな手を指したいなあ」

と思っても、それはかなり、理想が高いですよね。

藤井2冠と比べてしまったら、自己否定せざるを得ない訳です。

 

また、仕事も家事も子育ても、余裕でこなせるウルトラママさんと比較して、

「なんで自分は、あの人のように、上手くこなせないんだろう」

と自己否定してしまうのも、理想が高すぎますよね。

 

理想が高すぎる場合は、理想を下げます。

 

「藤井2冠のようになれる訳ないから、同じ将棋教室に通うAさんを目指してみようかな」

 

「仕事も家事も子育ても、余裕でできる人がいるのかもしれないけれど、
私は私なりに、自分のペースで、できる範囲で頑張ってみよう」

 

こんな感じで理想を下げると、生きづらさは、無くなっていくのですね。

 

でも、今回、ご紹介したのは、

理想が高くて苦しんでいるパターンではなく、

モデリングが間違っている為に、生きづらさを感じるパターン

です。

 

 

目指す先が違う

将棋が好きな私が、藤井2冠を目指すのは、

理想は高すぎても、方向性としてはおかしくないですよね?

 

でも、全く将棋に興味が無いのに、

「藤井聡太さんのように、輝きたいなあ。
なんで自分は、藤井さんのようになれないんだ!」

と自己否定するのは、そもそも、

 

目指す方向性が間違っている

ということです。

 

生きづらさを抱えている方は、この、

 

モデリングが、方向性が違う

 

ものを目指した結果、自己否定して苦しむパターンが、少なくありません。

 

  • 自分はあまり人と話をするのが好きでは無いのに、
    社交的で話し上手な人に憧れる
  • 逆に、おしゃべりが大好きなのに、物静かで控えめな人に憧れる
  • 色々なことに興味を持つタイプなのに、1つのことにジックリ取り組めるタイプに憧れる
  • 愚直に努力できるタイプなのに、臨機応変に振舞えるタイプに憧れる

 

要するに、自分に持っている特性を否定・軽視して、

自分と真逆の特性を持っている人に、憧れてしまうのですね。

 

まさに、

隣の芝は青い

現象です。

 

そして、憧れの人にようになれない自分を、

「なんて自分はダメなんだ!」

と自己否定してしまうのですね。

 

お話をお聴きしていると、

「そこを目指しても、ただ苦しむだけなのに。
なんで、ご自身が既に持っている特性・良さを評価しないんだろう」

と思うことが、多々あります。

 

といっても、私自身も、モデリングを間違えて苦しむことが、昔は多かったです。

 

例えば、私は、クライアントさんのお話をお聴きして、

「どこに原因があって、どうすれば解決するか」

ということを見極めるのが得意で、
その能力を活かして、カウンセリングを行っています。

 

でも、カウンセラーさんの多くは、

原因や解決策を示すより、

ジックリお話をお聴きして、共感することのほうが得意な方が多く、

そもそも、「カウンセリングの時間全てが、お話をお聴きすること」になる場合も多いです。

 

私は長らく、そんなカウンセラーに憧れていました。

ただ、ジックリ耳を傾け、共感する。

そんなカウンセラーに、なりたかったのです。

 

でも、自分の得意分野は、

何が原因で、どういう解決策があるか、

そして、クライアントさんに、どのように解決策を取り組んで頂くか

こういったことが分かることだと、いつしか気がついていきました。

 

もちろん、カウンセラーとして、

「お話をお聴きし、共感する」

という基本は、常に磨く努力をしています。

ただ、

 

自分の特性は別にあり、そちらを活かすことで、

自分が楽になり、人の役にもたてる

 

そのようにわかって、目指す方向性を変えたのです。

 

すると、とても生きやすくなりました。

正直、クライアントさんの評価も、グッと上がりました。

 

やはり、自分の特性を活かせば、物事、上手く回るのですよね。

 

 

自分の特性を生かしたモデリングをする

生きやすくするには、目指す方向性を、自分の特性と合ったものにする必要があります。

無理せず、自然に進める方向ですね。

 

でも、その為には、自分の特性・個性に、しっかり気づくことが大切です。

つまり、

 

自分を知る・理解する

 

ということです。

 

自分のメリットやデメリット、両方を理解して、

自分にあったモデリングをしていくと良いですね。

 

カウンセリングでは、クライアントさんの魅力を引き出し、

その方にあった方向性を見つけるサポートをしています。

 

ご一緒に、ご自身の目指す先、見つけてみませんか?