シュワルツェネッガーさんの愛あるメッセージ

 

ウクライナ情勢は、未だ解決の糸口が見つからず、多くの人が亡くなっている状況ですが、

そんな中、シュワルツェネッガーさんが、感動的なメッセージを配信されたことを、ご存じでしょうか?

 

内容は、ロシア国民に対して反戦を促すものですが、根底にはロシアへの敬意があり、非常に愛あるメッセージでした。

 

ネットニュースで見られた方も多いかもしれませんが、

感動的なメッセージなので、ご紹介します。

 

人に何かを伝える時には、人を動かす時には

愛(慈悲・共感)

が必要だと、改めて感じました。

 

更に、愛(慈悲・共感)を持つことは、相手だけでなく、

自分自身も楽になる ということを、お伝えしたいと思います。

 

 

ロシアの人々の立場に立ったメッセージ

シュワルツェネッガーさんのメッセージは、反戦を訴えながらも、

  • ロシアがやっていることは間違いだ!
  • ロシアは酷い!憎い!

といった、一方的な批判めいた内容ではありません。

 

私は、ウクライナ侵攻が始まって以来、世界中が、ロシアをただ一方的に批判する風潮に、違和感がありまあした。

ロシア人にも、プーチン大統領にも、言い分があるはずからです。

 

彼らの立場に立たず、一方的に批判しても、相手は聞く耳など持たず、もっと態度を硬化させるだけだと思うのです。

実際、今、ロシア人の多くが、西側諸国に対して、反感や、敵意や不満を抱いている様子です。

 

シュワルツェネッガーさんは、ロシアの人々の立場に立ち、彼らの苦しみを想像し、その上で、ウクライナもロシアも幸せになる方向を、提案しています。

 

メッセージの最後は、

親愛なるロシアの友人たちへ。神のご加護がありますように。

で、締めくくられています。

 

このメッセージをロシアの人が聞いたら、

「シュワルツェネッガー氏は、我々ロシアに寄り添ってくれている。ロシアのことを、よく考えてくれている」

と、好意的に受け入れられると思います。

 

メッセージに貫かれているのは、

愛・慈悲・共感

といったものでしょう。

 

私たちは、自分が満たされている時や、自分に対して好意的な言動を示す相手には、優しくなれます。

「愛・慈悲・共感」を抱きやすいのです。

 

でも、満たされていない時、自分にとって嫌なこと・不都合なことを相手がしてきた時、相手が自分に対して好意を示してこない時などは、

とたんに、愛・慈悲・共感はどこかにすっ飛び、

嫌悪・怒り・憎しみ

でいっぱいになってしまいます。

 

こういった、自分にとって好ましくない時こそ、

愛・慈悲・共感

を育てるチャンスです。

 

 

プーチン大統領の立場を想像して涙

私は、ウクライナ侵攻が始まった数日は、プーチン大統領に対して、憎しみの感情が生じました。

でも、憎しみの感情によって苦しむのは、自分自身です。

 

ですから、プーチン大統領の立場を想像してみることにしました。

この人は、どういう人なのだろう、どういう経験をして、今、どんな想いでいるのだろうと。

 

まず思ったのは、きっと子供時代、愛ある家庭で育ってこなかったのだろうな、ということです。

思いやり・共感ということを、あまり知らずに大人になったのだろうなと思うのです。

 

そして、政治家になる前には、スパイ活動をしていたとのこと。

スパイというのは、人を疑い、人を騙すことが必要でしょうから、大人になっても「愛」とは真逆な環境にいたのではないかと想像します。

 

更に、スパイ時代にソ連が崩壊するという、国も、今まであった秩序も、一夜にして崩れ去るという経験をする。

だからこそ、大統領になってからは、
「二度とそんなことが起こらないように」強いロシアを作っていこうと、必死で努力したのではないかと思うのです。

 

プーチン大統領からしたら、

「ロシアのためにこんなに頑張っているのに、西側諸国は、全然ロシアのことなんて考えていない!」

といった、恨みめいた想いがあるのではないかなーと、思うのです。

 

そんな、愛に恵まれなかったであろう環境や、必死でロシアを守ろうとする姿を想像したら、

かわいそうになってしまって、そのあと数日間、涙が止まらなくなりました。

 

このように、プーチン大統領の立場になって考えてみると、怒りや憎しみは消えます。

そして、どのようにプーチン大統領に語りかけたら、聞く耳を持ってもらえるのだろうということも、自ずとわかってくるのですよね。

 

シュワルツェネッガーさんも、ロシアの人々の立場に立ってみたから、あのような愛のメッセージが出てきたのだと思います。

 

そして、愛に包まれると、自分自身も楽になります。

プーチン憎し、ロシア憎しになっている時、苦しみを感じます。

でも、愛が生じてくると、苦しさは無くなっていきます。

 

結局、相手の立場に立つということは、相手も楽になり、自分も楽になる、ということになります。

 

最後に、シュワルツェネッガーさんのメッセージ、全文が記載されたネットニュースをご紹介しますので、ご参考くださいね▼

シュワルツェネッガーさん「無意味な戦争の犠牲に」 ロシア国民へ動画 | 毎日新聞 (mainichi.jp)