ウクライナ侵攻を機に、私達がすべきこと

 

この1週間強、世界中の多くの方と同様、私も胸を痛め、苦しさを感じました。

ロシアによるウクライナ侵攻、という直接的な事柄だけではありません。

 

ウクライナから避難するアフリカ・アジア系の人々が受けた人種差別。

日本でも起こっていますが、罪の無いロシア人への攻撃・嫌がらせ。

世界中で巻き起こっている、世界の人々 vs ロシア人アスリートとのつばぜり合い。

ロシア国内では、ウクライナ大使館へ花を手向けに行った小学生が逮捕されるなど、弾圧・統制が進み。

平和なはずの日本でも、誰かが意見を言うと、その意見を批判したり攻撃したり。。。

 

一言で表せば、

愚かすぎる。。。。

 

ただただ、悲しさが溢れました。

私はすぐに体調に影響が出てしまうので、具合が悪くなったり、気力が失われたりしたので、

慌てて、まずは自分のメンタルケアに努めました。

 

ということで、ウクライナ侵攻という、この大きな出来事の中、

私達は何をすべきなのかを、考えてみたいと思います。

 

気持ちを平安に保つ

これが、最も重要ですね。

外で何が起ころうが、自分の内側は、穏やかに平安にしていきたいですよね。

その為には、

 

自分の心の動きに気づき、寄り添う

 

ことが、必要です。

 

ウクライナ侵攻が始まった時、私の内部では、

「21世紀の今、100年前と同じようなことが再び起こるのか!」

という、強い驚き・衝撃・怖さが生じました。

 

第二次世界大戦のきっかけとなった、ドイツ軍によるポーランド侵攻を思い出しましたし、

国際連合をはじめ、様々な国際舞台でロシアが孤立するさまは、太平洋戦争前の日本を見ているようでした。

 

その後は、侵攻によって人々が巻き込まれる様子や、前述した不毛な出来事の数々を見聞して、悲しさが生じました。

 

こうした、驚き・恐怖・悲しさといった感情に寄り添い、

否定したり逃げたりするでもなく、増幅させるでもなく、

ただ、受け止め、寄り添う、ということに努めました。

 

こうすることで、心は穏やかさを取り戻し、平安になるのですね。

 

私の場合は、時間をかけて瞑想も行い、より心を安定するよう、心がけました。

 

そして、ニュースを見過ぎない、ということも大切ですね。

 

今年に入ってから、私はかなり体調が悪く、外出することがほとんどできずに、1人、家に閉じこもっています。

そうすると、ネットやTVを、ついつい見てしまって、心が動きざわめくことが多いのですね。

 

何事が起ころうとも心が動じない!

といった、強い心を育てている人でない限り、情報によって心は動きます。

 

ですので、

心が動揺する情報から距離を取る

ということが、自分の身を守る観点から、大事なことになります。

 

私も、ウクライナ侵攻から2-3日は、かじりついてニュースを見てしまいましたが、

「これは心に悪影響だ」

とわかって、ニュースから遠ざかることにしました。

 

特に、お子さんがいらっしゃる家庭では、情報過多にならないように、

また、お子さんの心に寄り添うように、なさって下さいね。

 

 

プーチンにならないよう、心を育てる

心が穏やかになったら、更にその先、

「心を育てる」

ことを、私達はする必要があります。

 

どういうことかと言うと、油断すれば、

誰しもがプーチンになり得る

という事です。

 

プーチン大統領がやっていることは

自分にとって気に入らないものを、力づくて変えようとする

ことでしょう。

 

ニュースを見る限り、プーチン大統領やその側近たちは、

 

西側諸国がロシアを脅かすという、不安や恐怖心が出た。

その不安や恐怖心から逃れるために、ロシア側から攻撃して、西側諸国をけん制しようとした。

 

といった感じで、戦争に踏み切ったと思われます。

 

プーチン大統領に言わせれば、この戦争は、

「自分の身を守るための正当防衛。こちらが正しい。西側諸国が先に一線を越えたのだ。お前たちが悪い」

ということなのでしょう。

 

西側諸国の一員である、我々日本人からしたら、

「何をそんな妄想じみたこと」

になりますが、でも、呆れてばかりもいられません。

 

日常生活で、私達は、プーチンと同じようなことをしているからです。

 

  • 何気なく言われた一言を「非難された・否定された」と思い込んで、落ち込んだり、人によっては、相手を嫌ったり憎んだりする
  • 自分と感性と合わない人、意見が合わない人を、嫌だと感じたり嫌ったりして、
    人によっては、嫌だと感じた人に冷たい態度を取る
  • 何の悪気のない旦那さんに「なんでそんなに気がきかないの!」と、旦那さんの気持ちを考えずに怒ったりする
  • 親の言うことを聞く聞かないは、子供の自由なのに、「なんで言う事聞かないの!」と一方的に怒る
  • 何の罪もないゴキブリを家の中で見かけたら、ゴキブリの都合など考えずに殺してしまう
  • ほんのちょっと、血を吸われただけで、何の罪もない蚊を叩きつぶしてしまう

 

これらは全部、プーチン大統領と同じく

自分にとって気に入らないものを、力づくて変えようとする

動きです。

 

たまたまプーチン大統領は、国を動かす権力者だったから、戦争に発展しましたが、

私達は日常的に、気に入らないものを排除しようとしたり、変えようとしているのです。

 

私達は、プーチン大統領と同じく、

自分勝手な生き物

なのです。

 

だから、冒頭で書いたように、

 

ウクライナから避難するアフリカ・アジア系の人々が人種差別を受けたり、

罪の無いロシア人への攻撃・嫌がらせが起こったり、

世界の人々 vs ロシア人アスリートとのつばぜり合いが勃発したり、

誰かが意見を言うと、その意見を批判したり攻撃したり

 

ということが起こるのです。

 

プーチン大統領の行動は、他人事ではありません。

私達も、大なり小なり、同じことを日常的にしているのです。

 

そのことを理解して、

心を育てる

ことを、私達は行う必要があります。

 

「嫌だ・不安だ・怖い!」

とんな気持ちが生じても、その気持ちに寄り添う。

そして、感情で行動するのではなく、理性で行動する。

 

あなたと同様に、全ての生きとし生けるものが、

幸せに生きたい

という想いを抱いていることを、尊重する。

 

このように、心を育てていくことが必要なのですね。

そして、心を育てると、

自分も、周囲も、楽に幸せに生きることができます。

 

今回のウクライナ問題で、

寄付をしたり、抗議活動を行ったりと、すぐにできることを行うことは、とても有意義なことです。

 

でも、「心を育てる」ということは、もっと根本的に、大切なことになります。

 

こちらについては、次回のオンラインセミナーで詳しく解説予定です。

 

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