あなたは、人の期待にこたえようと、
無理していませんか？

 

クライアントのAさんは、いつも

人の期待にこたえよう、
こたえようと頑張って、

疲れきっていました。

 

• 離れて暮らす母親が、
  何となく電話待っていそうなので、
  
  苦痛だけれど毎週末必ず電話をする。

 

• 上司が求めるレベルの仕事を
  しなければと、身体を壊すまで残業する。
  

 

• 友達から悩み事の相談をされると、
  
  何とか支えてあげよう、
  解決してあげようと、
  
  自分の余暇の時間を削って友達に尽くす。
  

 

• PTAの役員決めがあると、
  内心はやりたくないけれど、
  
  「みんなも、やりたくないんだろうから、
  自分がやらなければ」
  
  と、自ら立候補して役員を引き受けてしまう

 

• 新婚当初、夫から
  
  「今日の夕飯は,、品数が多くて豪勢だね」
  
  と言われたので、
  
  「夫は品数の多い夕食を望んでいるんだ」
  
  と考え、
  どんなに忙しくても疲れていても、
  立派な夕食を用意する。

 

こんな毎日を送っていたAさんは、
ヘトヘトに疲れていました。

期待にこたえようと、無理をする人には、
２つの特徴があります。

 

自分の気持ちを無視している

1つ目の特徴は、
自分の気持ちを無視して、
相手に尽くしている点です。

 

Aさんは、母親と確執があり、
そんなに頻繁に話をしたくないそうです。

 

でも、母親が電話を待っていそうだから、
義務で毎週電話をするのです。

 

友達の相談への対応も、
ある程度で切り上げて、
自分の時間を有効に使いたいのに、
自分よりも友達を優先してしまいます。

 

疲れていて手抜きの夕食にしたい時もあるし、
たまには夫に夕食を作って欲しいとも思います。

でも、夫が期待していると思うと、
手が抜けず、無理をして豪華な夕食を用意します。

 

いつも、

自分の気持ちを無視して、
相手を優先

しているのです。

 

これでは、毎日疲れてしまい、
いずれ、

うつ病などのメンタルの病気

になったり、

身体を壊してしまう

ことにも、なりかねません。

 

勝手に「期待されている」と思い込む

２つ目の特徴は、
相手の気持ちを深読みして、勝手に

「相手は自分に期待している」

と思い込む点です。

 

母親は、「毎週電話をして」なんて、
一言も言っていないそうです。

 

「上司の求めるレベル」も、
Aさんが勝手に

「ここまでのレベルを求められているだろう」

と思っているにすぎません。

 

友達は、話を聞いて欲しいと思って、
相談しているでしょう。

でも、Aさんの余裕のある範囲で
話を聞いて欲しいだけで、

無理をしてまで相談に乗って欲しいとは、
思っていない可能性があります。

 

実際、夕食の件も、本当に豪華な夕食を望んでいるか、

夫に確認するようアドバイスしたところ、

夫は、そんなこと、思ってもいなかったそうです。

 

また、妻のために食事作りや後片付けを手伝いたいと、
いつも思っていた。

でも、妻がいつも完璧な家事をするから、
手を出されたくないのだと思い、
言い出せなかったそうです。

 

「期待されている」と思っていたことの多くは、
Aさんが、勝手に深読みした

「思い込み」

だったのです。

 

無理をしないために

まずは、自分の本当の気持ちに気づき、
大切にしましょう。

• これをするのは嫌だ
• 自分は別のことをしたい

 

こんな気持ちに、しっかり気づいて下さい。

 

相手の想いばかりに気が向いて、
案外、自分の気持ちに気づいていない人が多いです。

 

相手を助けたり、気持ちに沿うことも大切です。

でも、まずは自分を守り、大切にしなければなりません。

あなた以外に、誰があなたを守り、大切にしてくれますか？

 

自分自身を大切にして、
それでも余力があれば、

他の人を助け、気持ちに沿ってあげましょう。

 

そして、「期待されている」という想いが、

• 本当に相手の望みか

それとも、

• あなたの勝手な思い込みか

よく検討しましょう。

 

Aさんは、カウンセリングを受けたことで初めて、

重荷に感じていた相手の期待が、

「自分の思い込み」

だったことに気がつきました。

 

こうした「思い込み・考え方のクセ」は、

長年、心に沁み付き、

自分では、なかなか気がつかない

ものです。

 

私のカウンセリングでは、徹底して、

「思い込み・考え方のクセ」

に気づいて頂き、
楽になるように、サポートしています。

 

人の期待にこたえる前に、
まずは自分を大切にしてくださいね。